本棚のすき間

読書・書店・学校図書館についてのあれこれ

高校生のカップルにおすすめしたい贈り物(強者向け)

高校生になっても歌詞を書くことは続けていて、楽器はできないけど歌の上手い友だちと曲を創ったりなんかしていた。

それで、恥ずかしげもなく自分の書いた歌詞をクラスメイトやよそのクラスの友だちなんかに読んでもらっていたら、自分も書いてみるという友だちが徐々に増え始め、十人以上の友だちが詩を書き、それを、自分に見せるようになった。

 

上手くはないんだけど、とにかく沢山歌詞を書いていたから、へんに先輩のような立場で、凄くいいじゃんこれ、とか言って、ひとが書いたものを読むってこういう感じなんだとかのん気に思っていた。

 

そうしたら、友だちのカップルがお互いにお互いに向けた詩を書いて、それを渡し合う、なんていう謎のイベントも発生した。

一組だけじゃなく、何組かやっていた。

それで、あるカップルの彼女の方が、彼氏に渡す前にちょっとこれで大丈夫かどうか読んでみて、と言ってきたことも。

 

大丈夫かどうかと言われても、これじゃだめなんて言えっこない。

実際、素直でかわいらしいことばで彼氏のことを心から好きというのをわかりやすく表現していて、しかも自然に対して感じるロマンチックな思いも重ねているというなかなかハイレベルなこともしていて、感心を通り越して嫉妬したくらい。

 

でも、ふしぎなのはその詩をどうして自分が持っているんだろうということ。

昨日、実家の勉強机の引きだしを開けたら入っていた。

わざわざコピーをとって、それをくれた?

見せてみたはいいけど、納得いかないところがあっていろいろ手直ししたものを彼氏に渡した?

預かっているうちにカップルの間になにか不穏な出来事があって、もうあれ返してくれなくていいよつらいから捨てておいて、という結末だった?

 

なんか、最後のやつだったような気がしないでもない。

渡せずじまいだったけど、その後よりを戻したっていう気もしてきた。

その後結局別れてしまったんだけど、またその時の気持ちを詩にして、それも読ませてもらったような気も……。

 

記憶ってあいまい。

 

そういえば先日、その女の子と偶然再会した。

お腹のへその辺りにできものができ、腫れがなかなか引かないのでああこれはこわい病気かもしれんと思い病院に行き、ただの吹き出物ということがわかって薬をもらいに薬局に行ったら、そこで、薬剤師をやっていらっしゃった。

 

とても元気そうで、しかも、結婚もしているそうで。

驚いたのは、結婚相手。高校時代のクラスメイトで、あの、詩を交換し合っていた彼、ではなく、ちょっとタイプは似ているかもしれない同級生とのこと。

 

さすがにないとは思うんだけど、その旦那さんと詩を交換し合ってくれていたら嬉しいなって思う。

絶対にないとは思うんだけど。

 

 

そんなわけで、勉強机の引き出しに入っていた手紙を見ているうちに、あれよあれよと時間が過ぎてしまって困った昨日の話。