本棚のすき間

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フィンランドにひとり旅をしに行ったら、死を覚悟したけど大好きになった話

今回でフィンランドに行きます!

 

フィンランドに行く、ということが決まってからは、パスポートをとったり、ツアーやらパックやらなんやらを調べたり、で、なかなか忙しい日々。大学も司書課程があって、わりと授業が詰まっていたりして。

 

いろいろを決めるにあたって、まず、ひとりで行くのか、それともだれかを誘っていくのか、ということを考えたのだけど、当時のじぶんはひとり旅に対するあこがれが異常に強く(ぜったいスナフキンのせい)、さらにムーミンフィンランドが好きで、いっしょに海外に行ってくれる友だちがいない(こっちの方が重要)ということで、あっさりと決まった。

 

ひとりでフィンランドに行く。

そうすると、ツアーで行くのか、飛行機やホテルだけとってあとは自由に行動できるプランで行くのか、という選択をしなくてはいけない。

そこでもスナフキンの影響かわからないけど、ツアー? だれかに行動を縛られるなんてたえられない! とかわけのわからないことを言いながら、ツアーを却下。ひとりで参加するツアーって、なんとなく、ひとりで旅をするよりも孤独を感じそう、ということもある。

 

サイトで調べていると、四泊六日のヘルシンキのプランがあった。

なかなか値は張るけど、初めての海外、それもひとり旅。安心感を重視したいという気もちもあり(それならツアーにすればいいのに)、バイトで稼いだ分をどーんと使うことに。

いまならもっといろいろ調べて、もう少しリーズナブルなプランを探したりもできたんだろうけど、当時は知識も調査力もなにもなかった。

あったのは勢いだけ。

 

幸いな事に、姉が成田空港で働いていたことがあったので、いろんなアドバイスをもらったり、前泊させてもらったり、行くまでの部分でかなり助けてもらった。

 

なんやかんやしているうちに、結局、行くのは十月に。

たぶん、夏の間は運転免許をとるために教習所に通っていたような気がする。

それにしても、五月くらいに行くと決めてから、ずい分長くかかった。

 

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 フィンランド単独のものがないので、北欧、のものを。

結構な厚みになっているので、破って、フィンランドの部分だけを持っていった。

 

なにはともあれ、いよいよ出発。

 

 

実際、ヘルシンキはかなり寒かった。 
昼間は晴れてても十度前後で、気温的には完全冬。 
でも道には落ち葉が積もってたりして、 
秋の寂しい感じなのがとても風情があってよかった。 

個人的には、くもりの日の色あせた感じの海沿いの町並みが好きだった。 
それから、朝、日の当たるベンチから埠頭を眺めているのも。 
かなり寒かったけど。 

現地のひとはみんな慣れてるのか、 
屋外マーケットのテーブルなんかでコーヒー飲んでたりするのが普通みたい。 
みんな元気。 

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日本だったらこたつでおしるこだろうに。 


自分は普段あんまりコーヒーは飲まないんだけど、 
旅行中は結構飲んだ。 
不思議とお腹も痛くならなかった。 

あと一週間遅かったら雪が降ってたみたいだけど、 
まだで、本当によかった。

 

 

着いたらもうとにかく変な感じ。 
突然自分がヘルシンキの街にいるのが不思議でしかたがなかった。 


迷子の気分。 
看板だとか、道路標識だとか、書いてあることのほとんどの意味を理解できないんだから。 

まず、お店のメニューが読めないんだから困った。 
フィンランド語をもっと勉強しておけばよかった。 
ホテルや向こうの空港なんかで使うための英語も。 


日本では買い物をしてもお礼を言わなかったりするけど、 
フィンランドでは不思議と、お釣りをもらいながらキートスとか言ってた。 
言うと向こうもキートスって返してくれて、 
なんかそれが嬉しかったからキートスキートス連発してたんだけど、 
ときどき向こうはサンキューで返したりしてきて、 
そのズレが面白かったりした。 


一泊してすぐの朝、火災報知機が鳴り出したときはびっくりした。
消してたはずのテレビからも緊急っぽいメッセージと警告音が流れ出して。 

なるほどこういう死に方かあ、と案外静かに思った。 
人間本気で焦ると、一瞬冷静になるみたい。 

ドアを開けたら廊下が火の海だったらもの凄く怖いから窓の方を見たんだけど、 
五階の部屋で、ベランダもなにもない。 
最悪、落ちるしかない。 

そこからやっと慌てた。 
とりあえず猛スピードで着替えて、さてどうしようとか思っていたら報知器が鳴り止んだので、シャワーを浴びて下におりていくと、 

みんなわきあいあいと朝食のビュッフェを楽しんでいた。 
何だったんだろう、あれは。 

しかしまあ、無事でいられたことが一番。 


その朝食のビュッフェは素敵だった。 
朝から山盛りのサーモンがあり、みんなもりもり食べる。 

さすがフィンランド。 

初日は混んでる時間に行ってしまい焦るはめになったので、 
その後の三日間は早い時間に行って、静かに、普段は食べてない朝食をとった。 

凄く、凄く優雅な感じがして、何杯も紅茶を飲んだ。 
ときどきホットミルクもはさみながら。 
クロワッサンをかじったりもする。 


丸々三日間自由な時間があったので、 

現地のバスツアー(バスに乗っていろいろ回るんだけど、かなり自由)に参加したり、路面電車に乗ったり、 
フェリーに乗って世界遺産のスオメリンナ島に行ったり、 
ショッピングをしたりした。 

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困るのは、デパートのトイレが有料だったりすること。 
しかも一番最初は公衆トイレに1ユーロぼったくられた。 


あとは、かもめ食堂にも行った。

 
行く前には日本語が恋しくなればそこに行けば日本人がたくさんいるだろうとか思ってたんだけど、 

いざ行ったらそのときお客は実際日本人しかいなくて、でもなんかとても鬱陶しさを感じた。 
なんでなんだろう。 
安心感を覚えてもいいはずなのに。 

お店の外観は映画と同じだったけど、 
内装は結構違ってた。 
出てくる料理も日本食ではなく、フィンランド料理だった。 

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バーストロガノフという人生初のメニューを食べた。 
ふしぎなことに味は全く覚えていない。

緊張していたのかな。

それで、かもめ食堂にも出てくる本屋にも立ち寄った。 
どれも全く読めないのだけど、 
やっぱり本屋というのは落ち着く。 

スナップ誌には「TOKYO」とかあって、そんなのをぱらぱら見た。 
興奮したのは、MANGAってコーナーがあって、 
そこにフィンランド語のNARUTOが置いてあったこと。 

あとはワンピースとかブリーチとかよつばと! とかもあった。 
日本の漫画は世界に愛されてるんだなあって。 


それからムーミンワールドには行かなかった、というか夏季のみの営業なので行けなかったのだけど、
何軒かのムーミンショップには行った。 

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日本にもありそうなものや、フィンランド語でいかにもっていう感じのグッズなんかがたくさんあった。 
やっぱりりここはムーミンの国なんだと改めて感じた。 


そんな感じのひとり旅。 

三日目くらいには地図なしで街を歩けるようになり、 
新宿より詳しくなった気がしてた。 
あくまで気がしてた。 



帰りの空港でチェックインを済ませて待っていると、 
日本人の添乗員付きの団体がやって来た。 
遠足みたいに列になってて、搭乗についての説明を受けてる。 

主にはおじさんとかおばさんで、二十代の女の人のグループもいたのかな。 
なんかそれ見てたらじんわりじんわりと、ひとり旅にしてよかったっていう気がしてきてた。 
 
ひとりぼっちでの火災報知機は死ぬほど怖かったけど。 


と、そんな感じでゆったりまったりとフィンランドを満喫して、日本に帰ってきた。

日本の陸地に降り立った瞬間の安堵感はいまだに身体に残ってる感じ。

 

 

最後に、だだっ広い広場のような場所に展示されていた、なぞのクマをはっておきます。

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長々とだらだらと書いてきた記事、読んでいただきありがとうございました。

フィンランドにひとりで行こうとしている方の役にはちっとも立たないでしょうが、そんな感じなんだへえ、くらいで、少しばかり参考にしていただけるとうれしいです。

 

と、ブログっぽいことをわざとらしく言う。

旅行の話はそんなにないので、また、本の話にもどります。

 

 

フィンランド、またいつか行きたい。