『そらからぼふ~ん』
高畠那生 作
くもん出版
そらからぼふ~んと、なにかがおちてきた。
いってみると、そこにはいいにおいのする巨大なものが……。
さらにもうひとつ、ぼぼーん! とおちてきた!
それは、ホットケーキ。
そしてこんどは、バターもかわいらしい音を立てながらおちてきた。
つぎはいったい、なにがおちてくる?
そして、このホットケーキ、きみなら、どうする?
という話なんだけど、シュールのひと言に尽きる。
圧倒的なシュールさにいろいろがもうどうでもよくなってくる。でもそれがいい。楽しい。
はちゃめちゃなことが起きると、子どもたちは喜ぶ。
探偵の顔がおしりだったり、おならで音楽を奏でたり、そういう、大人になりすぎた大人には理解できないようなことで、げらげら笑うのが子ども。
この絵本も、最初から最後まではちゃめちゃなことばかりが続く。
子どもはもちろん、大人も、たまにはなにも考えずにページをめくって、ただただそのおかしさに声をあげて笑っていられるような絵本を読む、というのもいいのでは。
肩の力が抜ける一冊。
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