本棚のすき間

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読み聞かせにおすすめの本5

『まよなかかいぎ』

浜田桂子

理論社

 

 

月がきれいなある真夜中。

小学生のゆうきくんがねむっている間に、へやにあるゆうきくんのもちものたちが動きだし、輪になってならび始める。

「これから、まよなかかいぎをはじめます」

ゆうきくんといつもいっしょにおべんきょうをしているものたちが、きょうのゆうきくんの学校での様子をそれぞれに話し始める。

 

きちんと使ってくれた、とえんぴつが言ったり、ちゃんとノートにはさんでくれた、と下じきが言ったり。

でも、使ってもらえずにいるハンカチや、正しい使い方をしてもらえない定規のように、かなしい思いをしているものたちの報告も……。

 

そんなものたちも、クレヨンが報告したあるできごとに、みんなほっこり。

ゆうきくんはいったい、なにをしたのでしょうか。

 

 

 

感想

 

改めて考えてみると、子どもたちは学校でほんとうに様々なものを使っている。

そうして、どのものにも正しい使い方というのがあって、だけど、子どもたちは時に正しくない使い方が楽しい、ということもある。

 

それは、ものたちからしたらどうなのか? という目線。

ものを大切にしましょう、と子どもは大人たちに言われる。

この絵本は、それと同じように、ものも持ち主を大切に思い、応援してくれているのかもしれない、という気もちにさせてくれる。

 

持ちものを見る目が変わるかもしれない絵本。

 

 

ものたちが報告する内容がほほ笑ましく、また、それらがリアルで楽しい。

ものを雑に扱っている子どものへやで行われているまよなかかいぎはどのような感じなんだろう。愚痴や文句、嘆きのオンパレードみたいになりはしないだろうか、って、いろんな想像がふくらむ。

 

ひととの付き合い方、だけじゃなく、ものとの付き合い方、というのもあるのかも。

まよなかかいぎシリーズ、を読んでみたくなった。

低・中学年向けに。

理論社さん、ぜひ、作ってください。

 

 

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