『どこいったん』
ジョン・クラッセン 作 長谷川義史 訳
クレヨンハウス
ぼくのぼうし どこいったん
さがしにいこ
と言って、くまはぼうしを探しにいく。
どうぶつたちと会い、
ぼくのぼうし どこいったん
ときいてまわる。
でも、だれもくまのぼうしのことは知らない……。
けれど、シカに
どんなぼうし?
どきかれ、その特徴を答えているうちにくまはあることに気がつき……。
感想
含みのあるラストで、賛否両論あるそうだけど、子どもの想像力に問いかける、という意味では間違いなく素晴らしい絵本。
ラストのなんとも言えないくまの表情と、不穏でダークな雰囲気がくせになる。
読み終えたあと、子どもたちはそれぞれに、結末はああだこうだと言って、もり上がったりもして。
それでいいと思う。その子がそう思ったのなら、それで。
そういう、ふところが深いところも、絵本のいいところな気がする。
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