『ちがうねん』
ジョンクラッセン・作
クレヨンハウス
昨日の記事で紹介した『どこいったん』と併せておすすめしたい作品。
『ちがうねん』
こちらの主人公は小さなさかな。
小さなさかなは大きなさかなからとってきたぼうしをかぶって、ジャングルへとにげていく。
ひとのものを盗ってきたにもかかわらず、小さなさかなはよゆうしゃくしゃく。
でも、じつは小さな魚が思っているようにはことが運んではおらず……。
感想
どこいったんとは物語の運び方が少し違っていて、どのページでも子どもたちが反応しやすいしかけがほどこされている。
読み聞かせをしながら、子どもたちはいろいろなことに気づき、いろいろなことを指摘してくれる。
しずかに聞いていてほしいときももちろんあるけど、こういう絵本は気づいた感動や発見の楽しさを十分に表現してほしい。
ラストはこれもまた意味深な閉じ方で、子どもたちはじぶんの考えを主張したくなって、ああだこうだが止まらなくなる。
因果応報と思うか、かわいそう、と思うかはひとそれぞれ。
それでいいじゃない、と思うのだけど。
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