『でんごんでーす』
マック・バーネット:絵 ジェン・カラーチー:絵 林木林
講談社
「そろそろばんごはんだからかえっておいで」
と、ピーターに伝えてくれないかしら、と言われた赤い鳥。
でも、次の鳥に伝言するときに、どういうわけか、
「そろそろばんごはんだから、ホームランをうって、はやくかえっておいで、だって」
と言ってしまった。
それを聞いた次の鳥は、さらにその先にいる鳥に、また伝言をする。
けれど、今度もまた、さっきとは違った伝言となってしまい……。
果たしておかあさんの伝言は、ピーターの元に届くのか?
そしてその内容は?
感想
個性豊かな鳥たちが、元気いっぱいに伝言を間違える、楽しい絵本。
伝言ゲームって、いつの間にかちょっとずつ違っていて、っていうものだけど、
この鳥たちはちょっとどころかまったく合っていない。
でも、それが面白い。
子どもたちも、聞きながら「えーっ、全然違う!」ってさけんじゃうのがよくわかる。
伝言の間違え方も少しずつ大げさになっていくので、
だんだん盛り上がっていく、という形が自然とできる。
でも、最後には意外な結末が待っていて、それも、子どもたちがいい反応をしてくれる。
いろんな鳥たちのセリフをどう読むかで、テンションが変わってくる絵本。
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