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読み聞かせにおすすめの絵本15『ネコとクラリネットふき』ネコ好きに一度は読んでもらいたい絵本!

『ネコとクラリネットふき』

岡田淳

クレヨンハウス

ネコとクラリネットふき (おはなし広場)

ネコとクラリネットふき (おはなし広場)

 

しごとからもどると、ドアの前にねこがすわっている。

ネコはかってにへやに入っていきますが、ミルクものまないし、あじのひものも食べません。

 

ぼくはクラリネットをふきはじめます。

そうして、れんしゅうが終わって、おどろきました。

ネコが、先ほどより大きくなっていたのです。

 

つぎの日も、そのつぎの日も、ぼくはクラリネットをふきました。

クラリネットの音をきいたネコは、そのたびに、大きくなっていきました。

 

やがて、ネコはもう、ドアから出ていくことができなくなってしまいました。

クラリネットの音をきき続けるネコは、どうなってしまうのでしょうか。

 

 

感想

児童文学作家としても超有名な岡田淳さんの絵本作品です。

ファンタジーの名手として、数々の名作を世に送り出してきた岡田淳さんの絵本なのだから、面白くないわけがない、とハードルを上げて読みましたが、そんないじわるもなんのその、期待を裏切らない面白さでした。

 

クラリネットの音をきけばきくほど大きくなっていくネコは、なにも言いません。

ただ、ごろごろのどをならすだけです。

 

大きくなり続けるネコに、ぼくはほとほと困り果ててしまう、のかと思いきや、そんなことはありません。

大きくなったらなったで、それまでできなかったことができるようになります。

 

ネコのおなかをまくらにしたり、ふかふかのネコに背もたれになってもらったり。

すてきなことずくめというわけなのです。

 

その辺りの描き方が岡田淳さんらしいなあと思います。

そうして、ファンタジーの名手らしく、大きくなり続けたネコがどうなるのか、予想外の展開に、子どもといっしょにおどろかされます。

 

岡田淳さんの小説といっしょにおすすめするもよし。

ネコ好きにおすすめするもよし。

クラリネットふきにピンポイントでおすすめするもよし。

 

遊び心のあるあとがきもすてきです。