『あしにょきにょき』
深見春夫
岩崎書店
まいにちおいしいごちそうをたべていたポコおじさんは、なにかもっとめずらしいものをたべてみたいと思っていました。
するとある日一人の男のひとがたずねてきて、そらまめをもってきました。
そのそらまめは、見たことがないくらい大きなそらまめで、おどろいたポコさんはすぐにそのそらまめを買うことにしました。
さっそく、そらまめをにて、食べてみると……!?
なんと、ポコおじさんのひだりあしがにょきにょきのびはじめました!
おどろくポコさんをよそに、あしは、家をとびだしてどんどこのびていきます。
林をぬけて、どんどこ。
はしをわたって、どんどこ。
町のひとたちは巨大な足におおよわりです。
ポコおじさんの左足はどうなってしまうのでしょうか。
感想
「えー、どうなっちゃうの?」という楽しさで、どんどこ読みすすめたくなる絵本です。
お話のリズムがよくって、あっという間に終わってしまう感覚ですが、それでも、意外な解決策ににっこりさせられます。
考えさせられる、とかいう要素は一切ありません。
ただ、ひたすらおどろいて、笑って、心配して、ほっとする。
肩の力を抜いて読める一冊です。
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