本棚のすき間

読書・書店・学校図書館についてのあれこれ

乃木坂46の高山一実さんが小説『トラペジウム』を刊行するそうで

乃木坂46の高山一実さんが作家デビューというニュースを見た。

こういう、元々作家じゃない仕事をされていたひとが小説を発表する、となると、わりと結構話題になる。
ならないひとも、たまにいるんだけど。
そういうひとの作品というのは、あまり出来がよくなかったから出版社もあまりプロモーションをしたがらないとか、そういう経緯もあるんだろうかと勘ぐってしまうけど、本当のところはよくわからない。

でも、よくよく考えてみると、現在作家として活躍されている方たちだって、元々は作家じゃない何かをされていたはずで。

芸人やアイドルやアーティストのような、多くのひとの目に触れる仕事をされていたからこその注目、というのも、わからないでもないけども。


又吉直樹さんの火花が話題になりすぎた、というのもあるはず。
又吉直樹さんの文章は、実際に作品を読んでみればわかると思うけど、本当に言葉にこだわりを持って、表現に一切の妥協がない。

個人的には、『火花』よりも『劇場』の方が断然好きだった…主人公の感覚というか、実感が読んでいるこちらの内側に入ってきて、どんどん、暗く重い気持ちになっていくという…笑
そういう小説はわりと好きなので。

劇場

劇場

ご本人も中村文則さんのファンということで有名だけども、中村文則さんの小説が好きな方にはぜひ『劇場』も読んでみてほしい。

三作目への期待も、いやがおうにも高まるというもので。


それから、クリープハイプというバンドのボーカル、尾崎世界観さんが書いた『祐介』も面白かった。
クリープハイプが好きというのを抜きにしても、小説として、とても。

祐介

祐介

自伝的小説ということもあり、バンドが上手くいっていない部分なんか、リアリティのかたまり。
吐き出してる感がものすごくて、でも、それを表現するための文章は、ただ吐き出してるだけじゃなくて、物語を形作るための文章とでも言えばいいのかな。

単行本は約5万部売れたそうで。
出版不況といわれるこの時代に。

又吉さんもクリープハイプのファンを公言されており、わりとがっつり交流もあるらしい。
ふたりは思考と言葉に対する向き合い方が似ているような気が勝手にしているので、どんな話をしているんだろうと想像してしまう。

ちなみに尾崎世界観さんは最近、泉鏡花賞等を受賞した千早茜さんとタッグを組んだ『犬も食わない』を刊行。

犬も食わない

犬も食わない

書店で探してみたけれどなかったので、アマゾンで買うか迷っているところ。



話を戻すと、今回の高山一実さんのようにアイドルが小説を書いた、となると、また一部のひとたちが外からがやがやと言ったりするだろうけど、作品を作品として読みたい。
あたり前だけど。

ダヴィンチに連載されていたらしいけど読んでいないので、全然、中身は知らない。
ニュース等で、ちらっと見たのは、
アイドルを目指す女の子の10年間の物語。
というところだけ。

11月28日発売予定。
気になる本。