本棚のすき間

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読み聞かせにおすすめの絵本23『おにころちゃんとりゅうのはな』

『おにころちゃんとりゅうのはな』

やぎたみこ:作

岩崎書店

おにころちゃんとりゅうのはな (えほんのぼうけん 16 )

おにころちゃんとりゅうのはな (えほんのぼうけん 16 )

 

くもの上にすんでいたおにの家族がいました。

こどものおにころちゃんは人間の村に興味津々です。

 

お父さんとおじいちゃんがつめしょうぎをしているすきに、おにころちゃんは、だいだい伝わる大事な道具、りゅうのはなを持ち出して、人間の村に行ってみることにしました。

 

人間の村は、おにが行ってはいけないところなのです。

ないしょのぼうけんです。

 

村に着くと、花をつんであそんでいる女の子がいました。

おにころちゃんも花をつみ、りゅうのはないきをかけてみました。

 

りゅうのはないきは、どんなものでもふくらませて軽くするという力があります。

花につかまって飛んできたおにころちゃんを見て、女の子は逃げだしてしまいました。

 

今度はバッタをつかまえていた男の子たちのまねをして、おにころちゃん、またりゅうのはないきをかけてみます。

おにころちゃんが、大きくふくらんだバッタにつかまって飛んでいったそのとき、おおきな風が!

 

山の中の一軒家に、おにころちゃんは落っこちました。

そこには、見たことのないいろいろなものが。

おにころちゃんはめったやたらにりゅうのはないきをかけていきます。

 

すると、そこにあった○○がりゅうのはないきでとんでもないことに……!

おにころちゃんは無事にくもの上のお家に帰れるのでしょうか。

 

 

 

感想

人間の子どもよりも子どもっぽいおにころちゃんの無垢さに癒されます。

 

いろんなものをふくらませて軽くする、というりゅうのはないきのアイデアが楽しいです。

かけてみたらこうなった! というシーンが少ないのが物足りないと言えば物足りないのですが、それが逆に、展開のテンポのよさにつながっています。

 

ストーリー全体としては、いたずら心でなにかを悪用したりしていると、こういうことになっちゃいますよ、といういましめの意味ともとらえられます。

でも、そんな、かたひじはったとらえ方でなくても、十分楽しめます。

 

最後には、転んでもただは起きぬ、というおにころちゃんのちゃっかりした部分も見られます。(反省している姿も見られますが)

 

りゅうのはな、みたいなアイテムに、子どもは弱いです。

たぶん、大人も。