本棚のすき間

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読み聞かせにおすすめの絵本24『いわんこっちゃない』

『いわんこっちゃない』

スギヤマカナヨ

少年写真新聞社

いわんこっちゃない

いわんこっちゃない

 

ぼくには預言者みたいなおじいちゃんがいます。

悪いことが、ほんとうによくあたるんです。

 

たとえば手をあらうときに「ひじまでそでをまくらんかい。きもちわるくなるぞ~」と言えば、ほんとうにその通りになりました。

 

ごはんのときには「さらをそばにもってこないと、かなしいことになるぞ~」と言われて、だいすきなアレがとってもかなしいことに……

 

おじいちゃんの言う通りになると、そのたびにおじいちゃんは「いわんこっちゃない」と言います。

 

どうしておじいちゃんはこんなに悪いことを予言できるんでしょう?

それには意外な理由があるのでした……。

 

 

感想

共感度100%! みたいなあおりがしっくりくるような絵本です。

子どもたちは、こうしなさいああしなさい、とか、○○しないと××になっちゃうわよ、みたいなことを言われながら大きくなります。

でも、ときにはそのことばを無視したくなるときもありますし、そんなわけないよ、と思うこともあります。

 

でも、大人の言うことはたいてい、当たります。

大人がかしこいからでも、大人がものしりだからでも、大人は勘がいいからでもありません。

なぜかというと、大人たちもみんな、昔は子どもだったから、そういうことをするとどんな目にあうのかをちゃんと知っているのです。

 

この絵本でも、子どもにとって、おじいちゃんはなんでも当ててしまうスーパー預言者のような存在かもしれませんが、ちゃんと、理由があるのでした。

 

教育的な絵本、と言えなくもないですが、押しつけがましさは全然無いです。

そして、なんといっても、最後のどんでん返し(?)がとっても面白いので、子どもたちに読み聞かせをすると、たいてい、おしまいに笑いが起きます。

 

いわんこっちゃない、と言いたくなる一冊です。