本棚のすき間

絵本や小説、図書館についてなど、本全般について書いています。

本が好きだしモンブランも好きだしだけど褒められるのはもっと好き

昨日、結婚式の打ち合わせに行ってきた。

今回は、進行・映像関係について。

といっても、大まかな流れやなんとなくイメージしていることの共有という形で、具体的なことはまだ先のよう。

 

最近はあまり、キャンドルサービスというものはやらないらしい。

地域によって、結構違うみたいだけど。

 

全体としては、今日決めなければいけない話をしながら、プランナーのお姉さんは、時おり雑談をはさみ、こちらの素性を少しずつひも解いていこうとする。

それがとても自然な流れで、その方の会話のテクニックによるものなのか、それとも持って生まれた人柄的なものからくるものなのか。

 

きっと、そのどちらも持っている方なのだろう。

 

人は、二つの種類に分けることができる。

自分のことを話したがる人と、そうではない人。

 

自分は、自分のことを話したいタイプなので(そうでなきゃブログなんて書けない)、聞かれたことについては十まで話すし、気づいたときには要らないことまで言ってしまって後になって後悔する。

 

その日も、「〇〇さんって、図書館の先生なんですね? すごい」というようなことを言われて、「でも、全然、教員とかじゃないんです」とか言いながら、本が好きで、どうしても本に関わる仕事をしたくてここまでたどり着いたという話を自分でも思うほどうれしそうに語ってしまった。

 

それで、いろいろと話しているうちに「〇〇さんって、すごいですね」と言われ、ぽかんとしていると「本が好きな方だから、やっぱり、言葉の使い方というか、チョイスが」と言われ、もじもじしてしまったけど、本当は踊り出したいくらいうれしかった。

お世辞だとしても、全然構わないくらい。

 

最近思っていたことが一つあって、読書を長い間続けていて、いろいろな表現や文章に触れてきたおかげで、慣用句的なものや熟語の意味なんかの意味がすんなり入ってくるのだけれど、いざそうした表現を自分で使おうと思うとちっとも出てこない、ということ。

だいたいの漢字を読めるけど、書くとなるとまるっきりだめ、みたいな。

 

だから、言葉の使い方をほめられたのは、ここ最近では一番喜ばしいもらいものの言葉かもしれない。

 

 

褒め上手、というだけでなく、このプランナーさんはとても気さくで、打ち合わせのテンポもちょうどよく、何より、感じがとてもいい。

 

というのも、打ち合わせをはじめてからプランナーさんが二人変わっているので、どうしてもその違いに目がいってしまう。

最初の方は、二回しかお会いしていないのだけど、なにやら急に療養に入ったということで、フェードアウトしてしまった。

 

それから、次の方はきっと仕事がとても出来る方で、打ち合わせの進行がスピーディ。

なんにしろ、打ち合わせがスムーズというのは良いことなのだろうけど、いかんせんこちらは初めての結婚式。

わからないことが多いなかで、あまり、ぽんぽんと先に進まれてしまうとおいてけぼりにされている不安感がわいてくる。

 

その方は、療養中の暫定的な担当だったらしく、いろいろと式場側で調整があって、最終的にはいまの方で。

 

この、いまの方がこちらとしてもベストで、ああ、この方にお任せしたい、いっしょに良い式を作っていただきたい、という気もち。

 

ものごとはすっぽりその箱におさまるようになっているのかもしれない。

 

それで、進行や映像の話は進み、式の会場づくりの話になったときに、本棚を設置してそこに夫婦のおすすめの本を置きたい、ということを言った。

でも、来てくれる方々がそんなところを見るだろうか、という不安もあって、やっぱりやめた方がいいですかね、と話すと、プランナーさんからは「いっそのこと、そのテーブルごとに、おすすめの本を置いてみたらどうでしょう」という提案が。

 

面白い、けど、たぶん、やってみたらきっとびっくりするくらい大変だと思う。

あの人はこの本を置いておけばきっと手にとってくれるだろう、とか、この本がテーブルにあったら盛り上がるんじゃないかな、とか、想像がふくらむ。

 

でもやっぱり、本が好きなのは自分であって、来てくれる人たちは……と思っていると、プランナーさんが「お二人の好きなものを知ってもらうというのも、式においては大事なことかもしれませんよ」と。

 

この人は、迷っている人の気もちをすくいとる天才かもしれないと思った。

 

本棚を設置したり、テーブルに本を置くかどうかはわからないけど、その、好きなものを知ってもらう、というスタンスは心に留めて、これから考えたい。

まだ決めてしまわなくてもいいとのことで、その部分はもう少し迷わせていただくことに。

 

自分の好きなものといったら、本当に、本しかない。

ギターとか落語とか天体観測とか、細かいことを言えばいろいろとあるのかもしれないけど、人に語ることができるほど好き、というのは、やっぱり。

 

結婚式というのは誰にとっての何で、誰のための何なのか。

そういうことを考えだすとぐるぐるしてくる。

 

 

ぐるぐるしてくるといえば、ウェディングケーキ。

これについてはもうすでに固まっている。

 

モンブラン。

 

ウェディングモンブランである。

というのも、ちゃんと理由があって、夫婦が、一方はフルーツが一切食べられなくて、もう一方は生クリームがあまり多くは食べられない、ということで、生クリーム少なめのモンブランにしてもらうことに。

 

そこで、いま迷っているのは、巨大な一つのモンブランを作っていただくのか、小さなモンブランを積んでモンブランの集合体にしていただくのか、もしくは、四角いモンブランか。

 

個人的には、断然、巨大な一つのモンブラン推し。

モンブラン好きにとって、それは夢の光景だ。

 

岡田淳さんの小説に『魔女のシュークリーム』という作品がある。

シュークリーム大好きな男の子が、巨大なシュークリームを食べたいと思っていたら、ひょんなことからその夢がかなう、という話。

 

悪い魔女によって、いのちをシュークリームの中に隠されてしまったネコやカラスたち。

そして、魔法によって、彼らはシュークリームがだいっきらいにさせられてしまう。

だから、シュークリームに近づくことができない。

 

そこで、ある男の子がシュークリームが大好きだということを聞き、助けを求める、というストーリー。

だから、男の子にとっても、ネコたちにとっても、利害が一致するというわけで。

魔女のシュークリーム (おはなしいちばん星)

魔女のシュークリーム (おはなしいちばん星)

 

そんな風に、何かストーリーをつけて、巨大なモンブランを食べることができたらとても物語的だなあ、と思うのだけど、どうなることやら。

 

式はまだしばらく先なので、結果はまた春ごろ記事にするかも。

答え合わせは、そのときに。