本棚のすき間

絵本や小説、図書館についてなど、本全般について書いています。

【英語】感動したければこの洋書を読め!!【初心者にもおすすめ】

昔、高校生の頃に、英語の授業をやっていたALTの先生から、洋書をいただいたことがあった。

自己紹介的なことをしたときに、本が好きです、と言ったら、どんなジャンル? ときかれたので、ラブストーリーと答えたら、次の日にこれを。

昨日にさよなら (ハーレクイン文庫)

昨日にさよなら (ハーレクイン文庫)

  • 作者: シャーロットラム,国東ジュン
  • 出版社/メーカー: ハーパーコリンズ・ジャパン
  • 発売日: 2018/11/24
  • メディア: 文庫
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これじゃないんだけど、この、ハーレクイン文庫シリーズの本の原書。

タイトルがどうしても思い出せない。

 

それで、当時、英語がそんなに得意というほどではなかったのだけれど、せっかくいただいたのだし、読んでみようと思って、ページをめくった。

難しい。

なんだか、ロマンス的なことになっているのはなんとなくわかるんだけど、知らない単語がありすぎて、ちっとも頭に入ってこない。

 

そんなこんなで、結局、十ページも読まないで、挫折。

書店でハーレクインのシリーズを扱っていたこともあったので、いまではそれがどんなものかわかるのだけど、高校生にあのシリーズをおすすめしたALTの先生は、なかなかのくせものかもしれない。

 

ラブストーリー以外のなにものでもないから、ぴったりなんだけど。

 

 

それで、原書デビューをした高校時代から数年後、再び洋書に手を出すタイミングがやってきた。

 

今度は、自分から。

きっかけはルイス・サッカーの『穴』という本を読んで、この人の本は全部読んでみたいと思ったこと。 

穴  HOLES (講談社文庫)

穴 HOLES (講談社文庫)

 

『穴』と『道』と『ウェイサイド・スクール』シリーズと『マーヴィン・レッドポスト』シリーズと『顔をなくした少年』と『歩く』と『トイレまちがえちゃった!』は、アマゾンで中古を買ったりして、読むことができた。

 

どの本も、びっくりするほど面白い。

特に、『顔をなくした少年』と『歩く』なんかは、児童文学だけど、大人が読んでも十分楽しめる読みごたえ。

 

それで、調べているうちに、まだ邦訳されていない作品もいくつがあるということがわかった。

『穴』は児童文学をかじっている人なら知らない人はいないくらいメジャーだし、どの本も外れがない作家だから、そのうち邦訳されるかもしれない。

でも、いつになることやら……

 

そう思っているうちに、原書でもいいからとりあえず買ってみよう、という気分に。

頭をよぎったのは、あの、高校時代のハーレクインで味わった苦い思い出。

 

買っても、どうせ読めなくていやになっておしまいだろうなあ。

そんな投げやりな気持ちもないではなかったのですが、まあ、そんなに高い買い物でもないし、ものはためし、ということで。

 

それで、購入したのがこちらの作品。

Someday Angeline

Someday Angeline

 

『Someday Angeline』

 

読みはじめてすぐに、この本なら読めるかもしれない、と思った。

というのも、アメリカの子ども向けに書かれた本であり、その文章というのがハーレクインのものよりやさしかったのだと思う。

 

でも、知らない単語は次から次へと。

学生時代に使っていた電子辞書を引っぱりだしてきて、調べては、書きこんで、読んで、調べては、書きこんで、というのをくり返した。

 

わかる。

そして、面白い。

アメリカンなジョークがちりばめられていて、通じた部分以上にきっと、面白い表現がたくさんあるんだろうけど。

 

そして、最後には泣いた。

小説を読んで泣く、ということは、日本の作品でも、ほとんどない。

 

辞書を引きながらえっちらおっちら読んでいたことで、内容がしっかり頭に入り、そして結構な時間もかけていたので、世界観にどっぷりつかっていたせいもあるかもしれない。

英語を読んで、それを自分の言葉で訳した上で、その情景を思い浮かべる、という遠回りな作業は、日本語の文章を読むよりもはるかに想像力を使う。

きっと、そのせいもある。

 

 洋書を読む楽しさを知ってしまった。

Dogs Don't Tell Jokes

Dogs Don't Tell Jokes

 
Kidnapped at Birth? (A Stepping Stone Book(TM))

Kidnapped at Birth? (A Stepping Stone Book(TM))

 

それで、原書を読むということが不可能ではないとわかったので、ルイス・サッカーの作品で、未読のものを片っ端から取り寄せた。

 

細かい部分で、ここどう訳すんです? というのはあるにはあるけど、全体としての流れはどの本も理解できたし、面白くも感じた。

 

読んでいると、邦訳されたルイス・サッカーの作品の文体で、自分が英文を訳していることに気づく。

それは、英文の作りがそうだからそうなるのか、ルイス・サッカーの文体が頭にこびりついているからなのか。

 

だから余計に面白く感じるのかも。

 

楽しみながら英語に触れる、という点では、この、辞書を引きながら原書を読むというのは、個人的にはとても合っている。

もっとこう、効率重視の方には向かないかもしれないけど。

 

 

海外文学自体、そんなにたくさんは読んでいない自分が、原書を楽しく読む日が来るとは思わなかった。

 

翻訳ものって、どうしても、訳者のフィルターを通しての文章だから、そのまま作者の表現とは違うじゃない、というひねくれ心がある。

でも、自分で原書を読むと、もう、ダイレクトに自分の心にその文章が届く。

英語力がもう少しついてくると、よりいいんだろうけど。

 

 

そんなわけで、原書を読もうと思っている方で、児童文学でもいいという方にはこのルイス・サッカーの作品をおすすめしたい。

ハリー・ポッターの原書を読んでいる、という方は多そうだけど、違う作品も、と考えてらっしゃったら、ぜひ。

 

ハーレクインの原書は、当時の自分にはずい分高いハードルだったということがよくわかった。

でも、いつかまたリベンジしたい。

 

ちなみに、いまはこれを読んでいる。

There's a Boy in the Girls' Bathroom

There's a Boy in the Girls' Bathroom

 

邦訳版を読んで、これもまた泣かされた『トイレまちがえちゃった!』の原書。 

 

泥 (児童単行本)

泥 (児童単行本)

 

 最後に、ルイス・サッカーの邦訳作品最新作『泥』の紹介もしている記事です。

よろしければ、こちらも。

www.nahdaannun.com