本棚のすき間

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読み聞かせにおすすめの絵本34『くうきにんげん』

『くうきにんげん』

綾辻行人:作 牧野千穂:絵 東雅夫:編

岩崎書店

怪談えほん (8) くうきにんげん

怪談えほん (8) くうきにんげん

 

あらすじ

このよには、くうきにんげんがいる。

だれも気づいては、いないけれど。

 

せかいじゅうに、おおぜい。

 

くうきみたいに目にみえなくて、動きも形もじゆうじざい。

とじまりをした家のなかにも。

かぎのかかったへやのなかにも……。

 

くうきにんげんは、ふつうのにんげんにおそいかかって、くうきにかえてしまう。

 

くうきにかえられたひとは、だれにもみえなくなってしまう。

それは、このよからきえてしまうことと、おんなじ。

 

かならず、ふたりがかりでおそってくるくうきにんげんが、ほら。

いま、この本をよんでいる、きみのそばにも……

 

 

 

感想

以前紹介した『はこ』と同じ、岩崎書店の怪談えほんシリーズ。

『はこ』もそうだったけど、この『くうきにんげん』も、怖くない子には全然怖くないだろうけど、想像力が豊かであればあるほど怖くなるタイプの絵本。

 

作者は『Another』シリーズや『十角館の殺人』等が人気の綾辻行人さん。

見えない何者かが近くにいる、というのは、一度考え始めると、頭にこびりついて離れなくなる可能性も。

そういう意味では、トラウマ絵本になり得る作品。

 

子どもたちの多くは、口では「こわくなかった」と言う。

そういう子たちが夜、この絵本のことを思い出して、すきま風にびっくりしたりしてくれるといいなと思う。

 

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