『えものはどこだ』
五味太郎:作
岩崎書店
猟師がえものをさがして、あっちへ、こっちへ。
モノクロの風景のなかには、ひっそりといろんな生きものたちが。
でも、猟師は気づかない。
えものはどこだ。
気配はあるのに、見つけられない。
絵本の中の猟師よりも先に、子どもたちが気づいていろんな声を上げる。
「あっあそこ!」
「後ろにいるじゃん!」
「えー、なんで、気づかないのー」
えものはどこだ。
そこにいるのに気づかないおかしさ。
でも、おかげで、子どもたちは大喜び。
動物探しをしながら、ちょっぴりまぬけな猟師につっこみをいれたくなる素朴な絵本です。