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『十二支のお節料理』書評【絵本】

『十二支のお節料理』書評

『十二支のお節料理』

川端誠:作

BL出版

十二支のお節料理

十二支のお節料理

 

あらすじ

一年が終わろうとしています。

年越しが近づくと、それぞれの家で、お正月をむかえるための準備でいそがしくなります。

 

お正月の行事は、新年を祝い、お節料理をみんなで食べて、年神さまから一年のちからをさずかろうとする行事です。

 

お節料理をつくるために、年神さまは、十二の動物を選び、それぞれに係を決めました。

これが、十二支です。

 

年神さまは、まずねずみたちに声をかけました。

そして、家のそうじと、正月のかざりつけを頼みました。

 

うしは、田畑にくわしいので、米や野菜などの材料を選んで、はこぶ係です。

 

とらは、千里を走ります。

ほうぼうの国から、珍しい食べものを集めてくる係です。

 

うさぎは、器やはしや重箱をえらんでそろえる係です。

 

 

ほかの動物たちは、どんな係となっているのでしょうか?

 

 

感想

先日、こちらの記事

www.nahdaannun.com

でエッセイを紹介した川端誠さんの作品です。

 

 

それぞれの動物たちが、それぞれの役割、係の仕事を果たしながら、お節料理ができあがっていくその過程が楽しめる絵本です。

 

なるほど、この動物にはそれがぴったりだ、というような係もあれば、なんでこの動物がこのお仕事……? というようなものもあります。

でも、それも楽しさの一つです。

 

十二支というのはもはやある種のグループみたいなもので、協力してみんなのお節料理を作っている様に癒されもしました。

 

川端さんの独特な絵も、見ていて楽しい。

細かいところに遊び心もあって、すみずみまで見たくなります。

 

そして、出来上がったお節料理と、年越し。

新年のなんともいえないあの何も変化していないのに何かが違っているような気がする空気感がとてもよく出ていて、元日の朝って、そういう感じだって思い出しました。

 

年越しが楽しみになった一冊。