『リメンバー・ミー』感想など(若干のネタバレあり)
映画『リメンバー・ミー』を観ました。
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公開されてすぐに、いろんな方がツイッターでよかったと呟いていたのを見て、気にはなっていたものの、タイミングが合わず。
それが、先日ツタヤでレンタルが始まっていたのを見かけ、この冬休みの間に観ようと楽しみにとっておいたのでした。
観た結果
泣きました。
ネットで、泣ける泣けると言われていた理由がよくわかりました。
以下ざっくりのあらすじと感想
音楽が好きで好きでたまらない、主人公のミゲルくん。
でも、一家はひいひいおばあちゃんの時代から音楽禁止とされていて、瓶に唇をそえてメロディを奏でることさえ許されない。
音楽禁止とされていたのには理由があって、ひいひいおばあちゃんの夫は音楽好きで、その道に進むために、家族を置いて出ていってしまった。
娘を育てるために、ひいひいおばあちゃんは靴づくりを覚え、そして、家族と一切の音楽を切り離すことに決めた。
好きなことを堂々とすることができない、というつらさ。
自分だけ、家族とは理解し合えない、というかなしさ。
家族だって、別に、ミゲルに意地悪をしようと思って、そうしているわけじゃない。
そうすることが、ミゲルにとっての幸せを守ることになると信じている。
でも、それが逆に苦しい。
いっそのこと、嫌なやつで憎むことができたら楽だろうに、と思ってしまうくらい。
亡くなった人たちが家族に会いにやって来るという「死者の日」に、ミゲルはある理由から、伝説的なミュージシャンであったデラクルスのギターを盗む。
すると、生者からは見えなくなり、死者の姿が見えるようになってしまう。
そこに、ちょうど帰ってきていた先祖たちと一緒に、ミゲルは死者の国に行く。
元に戻してもらうためには、先祖のゆるしをもらう必要があると知ったミゲルは、ひいひいおばあちゃんにお願いをするのだけれど、二度と音楽をしない、という条件をつけられてしまう。
そこで、ミゲルは別の人物にゆるしをもらいに行くのだが……
というようなストーリーで、だいたい、CMとか予告編とかでみんな知っているかもしれませんね。
ものすごく大きなくくりで言うと、この作品は家族の話なのでしょう。
個人的に、家族のハートフルな話というのはあまり好きではありません。
じぶんがひねくれているせいか、家庭環境のせいかわかりませんが、どちらかと言うと、青春要素があるものの方が好きです。
そういう意味では、この作品のミゲルのアイデンティティ的な部分が、自分の心に響いたのだろうと思います(家族愛もそこに含まれる)。
自分が好きで、一番大切にしたいものがあって、それと、家族を天秤にかけなければいけないというのは、ミゲルのひいひいおじいちゃんと同じです。
好きなものを奪われる、それも、一番大切な家族に。
この作品ではそれが音楽でしたが、どんな人にも大切なものというのはあるはずです。
それと置き換えて考えてみると、ミゲルの痛みがよくわかります。
あんまり、後半、先のことを話したくないなあという気がしてきました。
まだ観ていない方にぜひ観ていただきたい。
家族がいる、或いは亡くなった先祖がいる人たち、つまりこの世に生きているすべての人たちにおすすめできる映画でした。
余談
ずっと、映画を観ても、泣いたりしないタイプでした。
学生時代に映画を観て泣いた記憶はないくらいで、そもそも、あんまり映画自体あまり観てこなかったというのもあるのですが。
ちなみにですが、大人になってから観て、泣いた映画がこちらです。
『志乃ちゃんは自分の名前が言えない』

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『バクマン』
『やさしい本泥棒』
『きっと、うまくいく』
『PK』
『魔女の宅急便』
なんか、もっといっぱいあるはずなんだけどぱっと思い出せない……。
魔女の宅急便って、泣ける映画だったんですね(?)
同じ人がいたら嬉しいんですが……。
そもそも、 二十代後半になるまで、『魔女の宅急便』を観たことがなかった、というのも大問題だと思います。
『きっと、うまくいく』や『PK』はインド映画で、踊って歌ってばかりでしょう? という偏見と先入観があったのですが、どちらもものすごく面白かったです。
インド映画ってちょっと苦手……という人にぜひ観ていただきたい二作品でした。
話は逸れましたが、『リメンバー・ミー』とてもよかったです。
家族と一緒に観るのもおすすめです。
それではまた。