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『まねきねこだ!』高畠那生 書評【絵本】

『まねきねこだ!』

まねきねこだ! !

まねきねこだ! !

 

『まねきねこだ!』

高畠那生:作

好学社

 

あらすじ

あれはなんでしょう?

空からなにかがふってきます。

 

まねきねこです。

パラシュートで、まねきねこが次々に着陸していきます。

 

地面に降り立ったまねきねこは、すぐに動きだしました。

ドコダドコダドコダドコダ……

 

まちにもやってきました。

いたるところに、まねこねこが。

 

ドコダドコダドコダ……

 

「……アッ」

 

イタゾ

イタゾ

イタゾ

 

あちこちで動きをとめたまねきねこ。

見つけたものは、だるまでした。

 

だるまは、まちじゅうにありました。

そして、夜になると、まねこねこは手をバッとのばして。だるまをガシッとつかまえると……

 

 

感想

『だるまだ!』の続きものです。

だるまだ!

だるまだ!

 

前作を読んでいれば、冒頭のシーンでああここに繋がるんだとすぐにわかるかと思います。

先にこちらを読んでしまった方は、え? なにこれ? という感じで、最初の1ページから、ぐいっとネクタイを思いきり引っぱられるような強引さで、この世界観に引き込まれることでしょう。

 

そして、面白さの中にある不気味さも、この作品の大事なエッセンスです。

まねきねこの顔が、異様に怖いんですよね。

 

さらには「ドコダドコダドコダ……」というなぞのつぶやき。

町にこんなものがあふれ返ったら、ホラーでしかありません。

 

それから、探していたものはだるまという意外さ。

(向こうを先に読んでいれば、すぐにぴんとくるでしょう)

 

まねきねことだるまという、縁起物グッズでもドッキングされていたりする両者ですが、やはり『だるまだ!』を先に読んでいると、ストーリー性というか、流れがわかってより楽しめると思います。

(何度も言いますが、私は先にこちらを読んでしまいました)

 

最後の最後までノンストップでナンセンスがかけ抜けていく、そんな一冊でした。

 

それではまた。