本棚のすき間

絵本や小説、図書館についてなど、本全般について書いています。

本好きが一度は行くべき温泉旅館【蓼科親湯温泉】

本好きが一度は行くべき温泉旅館

 

 

先日宿泊した旅館が、とても幸せな空間でした。

というのも、そこは、本好きにはたまらない旅館なのです。

 

それがこちらです。

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蓼科親湯温泉

 

長野県茅野市の山の上にある、創業大正十五年の温泉旅館です。

 

なにがそんなに本好きを唸らせるのかと言いますと、この旅館、何と館内に3万冊もの書籍が置いてあり、自由に読むことができるのです。

 

館内の様子

館内に入るやいなや、ふつうの旅館にはない本棚の群れが……。

もう、この時点で心拍数が急上昇しました。

 

ラウンジには、窓以外の壁面にびっしりと本が。

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ソファはどれも座り心地がよくて、リラックスして読書ができるのですが、あまりに気持ちがいいので眠気も……笑

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あっちにもこっちにも本、本、本です。

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物語だけでなく、実用書的な本やビジネス本、漫画も置いてありました。

書店では見かけないような珍しい本もちらほらと。

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個人的にテンションが上がったのがこちらの本棚。

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第三の新人と言われた作家の本が集まっている棚で、私の好きな吉行淳之介さんの文庫も、このようにブックオフでもなかなかお目にかからないような作品がずらりと置いてありました。

安岡章太郎さんや庄野潤三さんの本も豊富にありました。

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こちらは原田マハさんの本が美術系の本と一緒に置いてあったりと、好きな方にはたまらないコーナー。

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近代文学が多い印象でしたが、現代文学を集めた棚もありました。

川上弘美さんや江國香織さん、綿矢りささんや栗田有起さんなどもあって、読みはじめたら止まらなくなりそうなのでやめておきました。

 

それから、ソファやイスだけでなく、まさに図書館のような閲覧スペースもあり、何かメモしたり書きものをしたりすることもできます。

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ちょっと、おしゃれすぎますね。

 

ラウンジだけでなく、ロビーから部屋に向かう廊下にも、壁一面に本棚が。

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回転棚には近代文学の全集がずらり。

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一冊一冊抜き取って、一編ずつ読みたくなります。

 

それから、こちらは圧巻の「岩波の回廊」と呼ばれているらしい場所です。

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両側にある本棚の本のすべてが岩波文庫でした。

この場所の地縛霊になってずっと読み続けていたいと思ってしまいました。

 

お次は部屋です。

すずらん亭という部屋に泊まったのですが、内装自体はとてもシンプルでした。

でも、ここにも本好きを唸らせるしかけが。

それがこちら。

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部屋の壁のくぼみにひっそりと、本が置いてあるのです。

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上のくぼみには、近代文学のわりと渋めなチョイスの作品集がありました。

下は、海外の作家の作品集です。

 

部屋ごとに、置いてある本ももちろん違うのでしょう。

ほかの部屋にはどんな本があるんだろう、と思わずにはいられません。

 

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こちらは予約制で、30分入ることのできる貸切風呂です。

 

大浴場はとてもシンプルでしたが、渓流を見下ろせる露天風呂が気持ちよかったです。

私が入ったときには雪が舞っていて、幻想的な光景でした。

 

また、洗い場の床は畳敷きになっていて、踏むとやわらかくて気持ちいいです。

その上冷たく感じることもなく、滑りもしません。

ここでも和の空間を感じられますが、さすがに、読書好きを唸らせるような何かは特にありませんでした。

 

それから夕飯ですが、本のことばかり考えていたせいか、前菜だけ撮ってほかの品は撮り忘れてしまいました。

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こちらは朝食です。

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食事は完全個室で、窓の外はこんな感じでした。

山の上にあるので、雪もそれなりに積もっていてきれいですね。

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お土産売り場には駄菓子のコーナーがありました。懐かしの駄菓子が見つかるとともに、なんとここにも本が。

写真の中に、こっそり紛れているのがわかりますでしょうか。

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花より団子、団子より本の私は、ついそちらを手に取ってしまいそうでした。

 

朝食を食べ、朝風呂にも入り、チェックアウト前にもう一度ラウンジの本棚をぶらぶらと見て回りました。

絵本のコーナーもありました。

家族で泊まって、非日常的な空間でお子さんといっしょに絵本を読むというのもいいですね。

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みんな大好きぐりとぐらですね。

ホットケーキが食べたくなります。 

 

まとめ

様々なジャンルを幅広く取り揃えているのですが、中でも、純文学や近代文学が好きな方には、特におすすめします。

見たことのない作品や本と出合えると思います。

 

今回、私は夫婦でこちらの旅館に宿泊しましたが、本好きの友だちと来ていっしょに棚を見ても楽しいでしょうし、一人で来てひたすら文学に耽りそして温泉や食事を楽しむのも乙でしょう。

本当に、何時間、いや、何日何週間でもいられそうな幸せな空間でした。

 

普通の旅館とはひと味違うこの蓼科親湯温泉に、ぜひ一度足を運んでみてください。

 

 

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それではまた。

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