本棚のすき間

読書・書店・学校図書館についてのあれこれ

通勤時間は徒歩3分 メリットとデメリット

職場までは歩いて行っている。

走れば1分ほどで着くけれど、まだ、走って行ったことはない。

 

去年の四月に転任する前は、車で15分ほどの距離にある小学校に勤めていた。

それが、異動になって、いまの学校は徒歩3分。

 

アパートに引っ越してきたときは、そこの小学校に異動になったら近いなあ、近すぎるなあなんてぼんやり思っていたのだけれど、まさか、現実になってしまうなんて。

 

朝、玄関を出るとその辺に、登校している児童がいる。

最初の頃は家がバレてしまうということにかなり気をつかっていたけど、半年くらい経った辺りから、もういいやと。

 

一度ふっ切れてしまえばもう堂々としたもので、道に出たとたんに子どもと出くわしてもにこやかに「おはよう!」と言えるようになった。

子どもたちもびっくりだろうな。

登校していたら、いきなり、アパートから図書館の先生が出てくるなんて。

 

それで、男の子と女の子の双子が近くに住んでいて、その男の子の方とはちあわせになることが多くて、よくそのままいっしょに登校する。

「お姉ちゃんといっしょに行かないの?」

ときくと、

「別々に行くんだ。だって、あっちは出るの遅いんだもん」

と返ってきた。

 

まだ四年生だけど、女の子の方が支度に時間がかかるというのは、小学生でもあてはまるんだろうか。

 

他愛のない会話をしながら登校する。

その子は合唱団に入っていて、ときおり急に歌いだすことがある。

それがまたえらく美声で。

そんなに上手かったら楽しいんだろうなあ、と思いながら拍手。

ご近所の方には申し訳なく思いつつ。

 

子どもたちは、朝から元気。

ほかの子と合流したりなんかすると、もう、海行こうぜ! みたいなテンションでいきなり走りだす。

 

かと思えば、女の子は猛烈にブルーだったりもする。

まあ、いろいろあるのでしょう。

その日の献立に大きらいなあれが出る、とか。

もっと、だれにも言えないような憂うつのさ中にいる、とか。

 

そんなこんなで、おしゃべりが盛り上がるころにはもう学校に着く。

ほかの先生の車がときどき追いこしていくんだけど、そういうときは、なぜだかなんとなく気恥ずかしい気分になる。

なんで歩いてんだ? あの先生。

そんな風に思われちゃいないだろうかと思ってしまう。

 

思われたって、べつにかまわないし、近いんですというだけなんだけど。

 

朝、車に乗らなくてうれしいことのひとつには、冬場暖気をしておかなければいけないという地味なストレスがないこと。

それから、道路状況を気にしなくてもいいこと。

あとは、なんだろう。

単純に、楽ちんなこと。

 

うれしくないこともけっこうある。

通勤のときは音楽や落語を聴く時間だったのが、それがなくなってしまったこと。

帰りにどこかに寄ってこよう、という気にならないこと。

帰り道なのにまだ仕事の時間が終わっていないような気がすること(それまでは、帰りの車のなかで、無意識にオンオフの切り替えをしていたらしい)。

 

 

徒歩通勤ができる職場というのは、一生のうちいまだけだろうから、あともう少し、この環境を存分に味わわねばと思う。

そんな平日。

働く人の通勤音楽?ストレス緩和

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