本棚のすき間

絵本や小説、図書館についてなど、本全般について書いています。

【学校図書館】引継ぎにおける苛立ちと不満と不安について

f:id:nahdaan:20181201095853j:plain

先日、学校司書をやめるにあたって、引き継ぎをしたのですけど、その時のちょっとしたイライラをここに吐きだしておきます。

 

まず、夕方職員室に行くと、私の机の上に茶封筒が置いてありました。

開けてみると、大きめの便せんが二枚。

来年度、私がいる学校の司書として赴任する予定の方からのものでした。

 

そこには、現在働いている自治体の待遇への不満や大きな学校での勤務への不安なんかがつらつらとしっかり一枚分ほど書かれていました。

まあ、おそらく司書をしている方々の大半は待遇に不満ですし、大きな学校への異動となると不安です、わかります。

二枚目には、引き継ぎに関する実務的な話が。

 

そこに、「私がいる自治体では同封した引き継ぎリストを使って引き継ぎをするようにしているので、こちらに目を通していただき、記入できるところを記入しておいていただけるとありがたいです」といったようなことが書かれていました。

 

はあ……。

どうして、移ってくる人のやり方にこちらが合わせなければいけないんだろう、とため息がもれました。

しかも、その引き継ぎリストというのがびっくりする程細かいんですよね。

厚さにして一センチまでいかないとしても、八ミリくらいはありました。

 

全くもって記入をする気を失った私(最初から記入する気があったのかどうか)は、その引き継ぎリストを見えない場所に置いておきました。

そもそも、こちらだってきちんと引き継ぎをするために、前もって資料を準備していたのですから。

このリストの時点でだいぶイライラしていたんですが、さらにもう一つ。

 

便せんには、その方の引き継ぎをするのに都合のいい日にちが書いてありました。

そして、こちらの都合のいい日にちを教えてくださいと、電話番号も。

 

その日の夕方、私は電話をかけました。

勤務終了まであと二週間ほどで、そこそこ時間のない状態でした。

しかし、繋がらず。

 

まあ、それはしかたがありません。

でも。

一時間後、帰宅した後にもう一度かけ直してみましたがやっぱり繋がらず。

次の日も、その次の日もかけ直してみましたがだめでした。

ショートメッセージでと思い、送ってみましたが、音沙汰なしです。

 

結局、勤務終了まであと一週間というところになって、やっと連絡がつきました。(学校に電話をして)

 

そんなこんなで、やっと引き継ぎができるようになったのです。

当日、こちらが説明しているそばから、じぶんのききたいことをいちいち質問してくるのにも辟易しましたが……。(資料に書いてあり、順番に説明していく段取りがあるのですよ)

 

なにはともあれ、伝えておいた方がいいだろうということはしっかりと伝え、あとは四月からその方にお任せしようと。

 

一つ気になることといえば、図書の時間に関しての話のときに出た「本の貸し借りを図書委員の子や担任の先生にしてもらうのは可能なのでしょうか?」という質問。

高学年の児童の中には、やりますよ! と言って、積極的にカウンターの仕事をしてくれようとする子も、確かにいました。

個人的には、図書の時間は授業の時間なので、図書委員といえどもほかの子と同じように本のかりかえをし、席についての静読タイムとしてほしいという考えがあったので、あまりがっつりやってはもらいませんでした。

 

後任の先生曰く、この大規模校の図書の時間の詰まりっぷりで、わりと潤沢な図書費的にも、たくさんの本の装備をしていく時間が十分にとれない気がする、とのことでした。

そこで、図書委員や担任の先生にカウンターでの対応を任せ、その間に自分は本の登録をしたり、カバーかけをしたいというのです。

 

いろんな考え方の司書がいるのでしょう。

カウンターに立って、子どもたちが返す本、借りていく本を見るということも司書としての大事な仕事の一つだと思っていた私からすると、なかなかに驚きの方針でした。

そもそも、そのかりかえのタイミングで子どもたちと接しないとなると、コミュニケーションをとるのは最初の読み聞かせの時間だけになります。

 

私は、本を返す子どもや本を借りていく子どもと話をしたり、迷っている子どもにおすすめをしたり、色々話をしたりするのが大好きだったので、そのやり方をしようと思ったことはありませんでした。

確かに、空き時間はほとんどないですし、ほかにもやらなければいけないことはたくさんあります。

でも、頑張ればなんとかなります。

むしろ、カバーかけができないレベルとなると、企画やイベントなんかはほぼ皆無ということになるのではないでしょうか。

 

企画やイベントがあればいいというわけではもちろんありませんが、いったいどういう図書館運営になるのかと。

本の装備を優先して、子どもたちがその本を借りる、図書館に来るきっかけをつくるチャンスを失うというのでしたら、本末転倒もいいところです。

 

一年間しかいなかった図書館ですが、本が大好きな子たちがたくさんいた学校でした。

あの子たちが図書館や本をより好きになれるようなやり方をしていただきたいな、と勝手ながら思うのであります。

 

そういえば、迷ったんですけど、この図書館、あれが出るらしいので気をつけてくださいね、という話はしませんでした。

詳しくはこちらの記事をご参照ください。

www.nahdaannun.com

知らない方がいいということも、きっとありますからね。

 

私が取り組んできた図書館での企画やイベントの一部についての記事もよければ。

www.nahdaannun.com

www.nahdaannun.com

www.nahdaannun.com

 

司書と先生がつくる学校図書館

司書と先生がつくる学校図書館

 

学校司書になる方向けに。

私はこの本が図書館運営において、非常に参考になりましたのでぜひ。