本棚のすき間

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【書評】『にょきにょきのき』斎藤洋・高畠純【絵本】

『にょきにょきのき』

にょきにょきのき (講談社の創作絵本)

にょきにょきのき (講談社の創作絵本)

 

『にょきにょきのき』
斉藤洋:文 高畠純:絵
講談社

 

あらすじ


めずらしい、にょきにょきのきのめがありました。
にょきにょきのきは、にょきにょきのびるので、にょきにょきのきとよばれています。

にょきにょきにょき
ほら、もうこんなにおおきくなりました。

なんだかはながさきそう

にょきにょきにょき
やっぱりさきました。
ぱっぱっぱっぱっぱーっ!

にょきにょきのびて、はながちるとみがなって、またつぼみがついて、はながさきます。

にょきにょきにょき。
くだもののきかとおもったら、なんとまさかのきにきがなりました。

にょきにょきにょき。
きにきがなるなんて、きになるかも。

そんなきから、なったものとは


感想


斉藤洋と高畠純のコンビというと、個人的には白狐魔記シリーズが真っ先に思い浮かびます。

源平の風 (白狐魔記 1)

源平の風 (白狐魔記 1)

 


学生時代に読んでから、何度も読み返しています。

そんな二人の作る絵本ということで、いやがおうにも期待は高まります。
そして、一読して、やっぱり面白かったです。

どんどんのびるなぞの木であるにょきにょきのき。
何かふつうの木ではないんだろうということは予想がつくのですが、このラストは予想外でした。

子どもたちって、大人が思いもよらないような発想をしたりするじゃないですか。
そういう突拍子もなさに、この絵本は近いものがあるような気がします。

こんなのわけがわからない、という大人もいるでしょう。
でも、時としてわけがわからないことが起こるのが絵本であり、おはなしであり、想像の世界だと思うのです。

子どもたちからしてみれば、日々出合ういろんなものが、わけのわからないもの、なのかもしれません。
そういうものと出合いながら成長していく子どもたちの、想像力の源になる、そんな絵本かもしれません。

でも一つだけ、この絵本を読み聞かせするのは大変なので、あまりおすすめできません。
にょきにょきにょき。