本棚のすき間

絵本や小説、図書館についてなど、本全般について書いています。

個別指導の塾講師と学校司書の大きな違い

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学校司書をやめ、個別指導型の塾の講師になったことで、大きく変わったことがあります。

それは、大勢の前で喋る機会がなくなったということです。

 

学校司書になる前は、司書がこんなにも対人の仕事だとは思ってもみませんでした。(そもそも、学校司書になるのも予想していませんでした)

 

学校司書は本の知識はもちろんある程度必要ですが、それ以上にコミュニケーションスキルの方が重要だと、個人的には感じました。

面白い本や役に立つ本をたくさん知っていても、それを子どもたちにより魅力的に、より効果的に伝えるには、喋る力というのは欠かせません。

 

POPを書いたり、展示を工夫したり、企画を考えたりと、本をアピールする手段は喋る以外にも様々な方法があります。

でも、やっぱり直接司書が声にしてアピールした本が、最も、子どもたちの手が伸びていたように思います。

 

私は人前で喋るのが非常に苦手で、アドリブもきかないので、今日はこういう流れで、こう話すぞ、というのを、いつも決めていました。

でも、時間が無かったり急遽だったりでアドリブになると、もうぐだぐだ。

自分で自分が何を言っているのかわからなくなったり、話そうと思っていたのとは全然違う方向へ話がそれていってしまったり。

 

だから、司書会なんかでもよく、ブックトークをしたり、授業支援について話をしたりしている方の喋りをきいては、すごいなあと感心させられていました。

 

私は企画やイベントを考え、実施するのは得意でしたが、子どもたちの前で喋るのは本当に苦痛でした(楽しいこともありましたが)。

なので、いま、そういう時間がないことがとても幸せです。

 

いまは、基本的には1対1で喋る感じなのですが、子どもはみんなそれぞれの心を持っているので、接し方もまたそれぞれです。

小学校での図書館勤務の時にも、この子はこういう子だからこうやっておすすめしたら借りてくれるんじゃないかな? とか、あんまり話しかけてもらいたくないタイプの子かもしれないな……そっとしておこう、とか、その子の性格をなんとなく把握しながらのコミュニケーションをとっていたつもりでした。

 

その経験は、いま、中学生相手に活かされているのでしょう。

より多感な時期なので、子どもによっては難しいです。

基本的には塾には勉強をしに来ているので、休憩がてらの雑談の際などにお喋りをしたりしています。

 

初めて授業をする生徒には、好きなものについてきくようにしています。

それで、タイミングを見計らって、その話をふったりします。

 

やっぱり、自分の好きなことについて話すのって、楽しいのでしょうね。

自分のことを話すのを嫌がる子もいるので、あまり突っ込みすぎるのも禁物ですが、たいていは、こちらが聞いてもいないことまで話してくれます。

 

男子なんかは、やっぱりゲームが好きという生徒が多いですね。

昔と違うのは、オンラインで友だちと遊べるということ。

お互いの家に行き来しないでも、ゲームが楽しめるってすごいことですよね。

その場にいて、いっしょにプレイする方がもちろん楽しいのでしょうけど、いつも家に行くわけにもいかないですもんね。

 

子どもたちと話していると、本当に、時代の変化というのを感じます。

 

 

久しぶりに図書館に関する記事を書いたら懐かしくなってきました。

まだ、やめてからひと月も経っていないのに。

 

大勢の前で喋るのが嫌だったと書きましたが、図書館の仕事は大好きでした。

チャンスがあれば、またいつか復帰したい気持ちもあります。

給料の面さえクリアすれば、ですが……。

 

塾にいると、勤めていた学校の子がときおり入口の前を通ります。

図書館はどう? って、ききたくなってしまいます。

そういうセンチメンタルな気持ちになるのも、いつまでのことか。

 

きっとしばらくは、変わらないのでしょう。