本棚のすき間

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カエルは胃袋を吐きだして自分で洗う!?【書評】

窓の外がにぎやかです。

田舎に住んでいる方ならすぐにわかるかもしれませんが、カエルです。

アパートのすぐそばに田んぼがあるので、この季節になると、外からひっきりなしにカエルの鳴き声が聞こえてきます。

季節の移り変わりを感じますね。

 

カエルの知られざる生態について

 

カエルの幼生はご存じのとおりおたまじゃくしですが、両生類の幼生はすべて、あの音符のようなおたまじゃくし型のようです。

中でも、カエルは無尾類と呼ばれ、幼生の時にはついている長い尾がどんどんなくなっていくという、ふしぎな成長をする生きものです。

 

近年の日本の研究で、成長により尾が消えていくその仕組みが解明されました。

自身の尾が、成長の過程で異物として認識され、免疫反応によって消えていくのです。

このことをプログラム細胞死(アポトーシス)と言います。

 

おたまじゃくしは魚類と同じようにえら呼吸を行います。

成体すると、次には肺呼吸になり、陸上でも生活ができるようになりますね。

しかし、呼吸の3~5割くらいは皮膚呼吸に頼っています。

皮膚は粘膜におおわれており、乾燥に弱く、定期的に脱皮するという特徴があります。

 

カエルが脱皮するというのは、イメージできるでしょうか?

爬虫類と同じように大きく成長するためというよりは、肌のメンテナンスという意味合いがあるそうです。

 

ちなみに、カエルの口はとても大きく、ときには異物も飲みこんでしまいます。

そんなとき、カエルは、なんと、自分で胃を丸ごと吐きだし、手でこすって異物を取りだすのです。

終わればまた胃を飲みこんでもとに戻すという、とても器用であり、ちょっぴり不気味なことも行っているようです。

 

実際に、目の前でそんなことが行われたら悲鳴を上げてしまいそうです。

動画検索とかしたら出てくるのでしょうか……ちょっとこわくて検索できないので、勇気のある方はしてみてください。

 

こんな、知っていることのおさらいと、さらに驚きの事実も知ることができるのが、こちらの本です。

図解 身近にあふれる「生き物」が3時間でわかる本 (アスカビジネス)

図解 身近にあふれる「生き物」が3時間でわかる本 (アスカビジネス)

 

『図解 身近にあふれる「生き物」が3時間でわかる本』

窓の外からのカエルの大合唱をきいていると、なかなかそうは感じませんが、世界中でカエルの数が減っているようです。

現在、世界ではなんと4700種類程度のカエルが存在しています。

南極大陸以外のすべての大陸に存在しており、水があればカエルがいると考えてもいいくらいです。

 

しかし、1970年以降に世界中で200種類以上のカエルが絶滅してしまったとされています。

他の多くの動物たちの絶滅と同様に、生息域の減少が主な理由です。

また、体表が粘膜でおおわれているカエルにとって、水質の悪化というのも、大きな問題です。

 

さらに深刻な問題がもう一つあります。

それは、カエルを含む両生類が感染する「カエルツボカビ症」という病気です。

これは真菌の一種で、カエルツボカビが体表に寄生し繁殖するものです。

寄生されたカエルは皮膚呼吸ができなくなり、死んでしまうことがあります。

 

ちなみにこの「カエルツボカビ症」は水を介して他の両生類に感染しますが、人間には感染しないようです。

 

 

いつかカエルがどんどん減っていき、初夏になってもカエルの声が聞こえなくなったら、と考えると、それはそれでさみしいような気がします。

特段好きというわけではないのですが、やっぱり、風物詩的なものがなくなってしまうのは。

 

そういえば、子どものころは近所でもホタルが見れましたが、最近ではホタルの話自体めっきり聞かなくなりました。

昔はホタルという生きものがいてね、という感じになって、ホタルをモチーフにした歌詞やお話が伝わりにくい時代がやって来てしまうのでしょうね。

 

なんだか、自然愛護の気もちになってきました。

生きもののことを知るというのは、そういうことにも繋がるのですね。 

図解 身近にあふれる「生き物」が3時間でわかる本 (アスカビジネス)

図解 身近にあふれる「生き物」が3時間でわかる本 (アスカビジネス)

 

約60種類の生きものについて、より詳しく知ることができます。

文章も読みやすく、誰かに話したくなるような豆知識がいっぱいあっておすすめです。

 

www.nahdaannun.com

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