本棚のすき間

絵本や小説、図書館についてなど、本全般について書いています。

『サムライ8 八丸伝』【原作:岸本斉史】を読んで【はやたろう伝説とは?】

あの『NARUTO』を描いてきた岸本斉史さんによる(作画は別の方が担当していますが)新連載作品が、今週号の週刊少年ジャンプに掲載されていました。

 

岸本斉史さんの作品、新連載について

 

私は、大学生になるまで、週刊少年ジャンプというものを手に取ることがなかったので、それまで、NARUTOのことも全然知りませんでした。

でも、ある時、友人のひとりがNARUTOを全巻持っているという話をしていて、軽い気持ちで「貸してよ」と言って、次の日5巻ほど借りて家で読みました。

 

それはそれは、幸せな時間でした。

すぐに続きを貸してと友人にお願いをし、ひとり暮らしの部屋でむさぼるように読みふけり、あっという間に読み終えてしまったのがとても懐かしいです。

 

そして、新しい連載。

読みました。

 

面白かったです。

やっぱり、岸本斉史さんの物語が好きです。

絵も岸本さんに描いてほしかったと思ってしまうところもありますが。

 

 

詳しい内容については、読んでもらった方が早いと思うので触れませんが、登場人物ならぬ登場犬物(?)について書こうと思います。

 

早太郎という犬について

主人公の八丸が飼っている早太郎というネコ型犬がいるのですが、この早太郎にぴんときました。

 

 

日本の伝説 はやたろう

日本の伝説 はやたろう

 

こちらが、そのはやたろう伝説を絵本化したものです。

 

絵本なので、それほど長いお話ではありませんが、はやたろうのことについてもよくわかる作品となっています。

 

いまから七百年あまり前のこと、一実坊弁存という坊さんが修行の途中、遠江の国、見付(現在の静岡県磐田市)にやって来た。

祭りが近い様子だが、村はしんとして、ひとかげが見えない。

おかしいぞ、と思いながら歩いていくと、屋根に矢がささっている家を見つけた。

家の中からはすすり泣く声が聞こえ、話を聞いてみると、「毎年祭りが近くなると、どこかから白羽の矢が立つ。

その家の娘が、いけにえになると決まっておる」とそう言う。

娘をとって食う神などきいたこともないと弁存は言ったが、そうしなければ田畑が荒らされ、食うものに困るというのだ。

弁存はその正体を見極めようと、やしろの床下に身をひそめ、その時を待った。

やがてかがり火が消え、辺りが漆黒の闇に包まれると、それを待っていたかのように、森がざわとゆれた。

現れたのは、白く長い毛を生やしたばけもの三びきだった。

「こよいこんばん、おるまいな

 信濃の国のはやたろう

 おらんぞ、おらんぞ、くるものか

 このことばかりは、しらせんな

 はやたろうには、しらせんな

 そりゃ、しらせんな、しらせんな」

ばけものたちはおどりくるってお供えものや酒をむさぼり、むすめをつかむと、ひきあげていった。

娘を助けられなかった弁存は、悔しさに地面をたたいた。

そして、信濃の国のはやたろうを探しに、すぐに旅立つのだった……。

 

長野県駒ケ根市、光前寺にそのお墓がある、はやたろうの伝説を絵本にした作品です。 

 

サムライ8の早太郎がこのはやたろう伝説とどこまで関係があるのかはわかりませんが、もしかしたら、モチーフ・モデルとして使われているのかもしれません。

ということは、このネコ型犬の早太郎が、伝説のようにばけものと戦う、そんな場面もいつか登場するのでは……

そんなことを想像してみました。

 

次号も大ボリュームでの掲載ということで、楽しみです。

日常の楽しみが増えるのって、幸せなことですね。

 

 

www.nahdaannun.com

 

www.nahdaannun.com

 

www.nahdaannun.com