本棚のすき間

絵本や小説、図書館についてなど、本全般について書いています。

子どもたちが『おおきな木』で読書会をしたら、という妄想

毎日に刺激がない、というのは贅沢な悩みだと思う。

それは、風邪をひいたときにはじめて、普段の健康な状態がいかにありがたいことかを知るというのと、いっしょなのかも。

 

退屈は、ある意味健康な状態。

 

そうは言っても、日々、職場と家の往復で、休日には多少の外出等があるとしても、なんとなく、ぐるぐるしているばかりの日々。

 

こういうのって、それこそ、健康によろしくない。

気持ちが内に内にとこもっていって、なにがあるわけでもないのにとげとげしてきたりして、そして、じぶんの人生がいやになってきたりして。

 

そこまで、深刻な話ではないのだけれども。

 

 

 

健康といえば、我が家にはこんな感じのエアロバイクなるものがあって、よく、それに乗りながら読書をしている。

以前、この記事でもそんな話を書いた気がする。

www.nahdaannun.com

けっこう、太ももにくる。

十分間読書をしなさい、って言われたらあっという間なんだろうけど、十分間ペダルを漕ぎなさい、って言われてやってみると、なかなかに長い。

しかも最近暑くなっていきたので、汗もかく。

 

ので、読書しながらペダルを漕いでいても、そんなに長くはやり続けられない。

けど、それくらいがちょうどいいのかな、とも。 

Someday Angeline

Someday Angeline

 

最近はこれを読み返している。

三度目の再読かな。

 

洋書で、よくわからない表現の部分もあるけど、逆にそのことが、ある程度物語を追えてさえいれば感情は立ち上がってくる、ということを教えてくれる。

これは、小説を書く上で、とてもいい勉強。

感情をはっきり書かれていて、むしろそれによって、こちらの感情をわき起こさせる、という表現もあるのだろうけど。

たとえば、

おおきな木

おおきな木

  • 作者: シェル・シルヴァスタイン,Shel Silverstein,ほんだきんいちろう
  • 出版社/メーカー: 篠崎書林
  • 発売日: 1976/01/01
  • メディア: 単行本
  • 購入: 7人 クリック: 95回
  • この商品を含むブログ (106件) を見る
 

このシルヴァスタインの絵本『おおきな木』なんかは、まさにそれにあたるんじゃないかな。

 

それで 木は うれしかった。

 

っていう一文が、しだいに読者の心にべつの意味をともなって響いてくる。

読んだことのある方なら、わかっていただけると思う。

 

この『おおきな木』っていう絵本、子どもの読書会なんかに使われたら、すごくいいんじゃないかな。

国語の授業みたいに、「正解がある」とか、「正解がありそう」と子どもたちが先に思ってしまうような場じゃなくって。

 

どんな風に感じるんだろう。

木がかわいそう、とか、木は本望だったんじゃないかな、とか、いろんな意見感想がきけそうで、きっと楽しいと思う。

 

学校司書をやっていたときに、そんなイベントをやってみればよかったな……。

たとえば、貸出はせずに、『おおきな木』を置いておいて、その近くにうすい緑色の感想用紙的なものをいっしょに置いておく。

それで、「読み終わったら、これに記入をしてください」っていう誘導をして、でもそれだけじゃきっとみんな面倒くさがるだけだろうから、「みんなの感想によって、ちいさな木がおおきな木になります」みたいなのも書いておく。

で、掲示板とか、みんなが見る場所に、木の幹だけ作っておいて。

 

うーん……これだけじゃ、まだちょっと弱いかな。

感想を書いてくれた人には特製しおりをプレゼント、みたいな特典をつければ参加者は増えるだろうけど、たぶん、適当な、雑な感想も増える……

 

書かなきゃ、とか、書かなくちゃいけない、っていう感じじゃなくって、この本の感想を書きたいって思って書くのがやっぱり一番良いわけで。

むずかしい。

学校司書をやっていたときに、子どもたちにこういう企画にいかに前向きに参加してもらえるか、というのにかなり腐心していたのが懐かしい。

 

とにかく、そこになんらかの楽しさを埋めこんでおく、というのは、小学生たちにとってはやっぱり重要だったんじゃないかな。

 

 

そんなことを思い出しながら、いま、塾の子どもたちに、いかに勉強の中にある楽しさを感じてもらえるだろうか、ということを考えたりもしている。

こういう、すぐにわかったら苦労しないことを考える楽しさっていうのも、いったいなんなんだろう。

 

www.nahdaannun.com

 

www.nahdaannun.com

 

www.nahdaannun.com