本棚のすき間

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『みんなにやさしく』【感想】読み聞かせにおすすめ【絵本】

みんなにやさしく

みんなに やさしく (imagination unlimited)

みんなに やさしく (imagination unlimited)

  • 作者: パット・ズィトゥロウ・ミラー,ジェン・ヒル,ドリアン助川
  • 出版社/メーカー: イマジネイション ・プラス
  • 発売日: 2019/05/24
  • メディア: 大型本
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みんなに やさしく

パット・ズィトゥロウ・ミラー:文

ジェン・ヒル:絵

ドリアン助川:訳

イマジネイション・プラス

 

 

あらすじ

同じクラスのタニーシャが、ある日、服にグレープジュースをこぼしてしまいました。

それを見て、みんなは大笑い。

 

わたしも笑っちゃいそうでしたが、ママからいつもひとにやさしくしなさいと言われていたのを思い出して、やさしくするきもちになってみようと思いました。

 

それで、わたしは「むらさきはわたしのすきないろよ」と言ってみました。

でも、タニーシャは教室を飛び出していってしまいました。

 

その後も、タニーシャにやさしくしようといろんなことを考えました。

でも、そもそも、「やさしく」って、いったいどういうことなんだろう、と思いました。

 

「やさしく」って、たぶんだれかのためにすること。

たとえば……

 

 

感想

誰かのことを想ってやったのに、喜ばれるどころかむしろ煙たがられたりすること、ありますよね。

自分にとっては嬉しいことも、誰かにとっては嫌なことかもしれません。

されたら嫌なことはほかのひとにもしないようにしましょう、と小学校ではよく言われますが、されて嬉しいことは誰にでもしていいわけではないのでしょう。

 

そういう、複雑でやっかいなコミュニケーションにおいて大切なものは、やっぱり想像力なのだろうと思いました。

相手の立場や状況、性格やいろんなことを加味したうえで、このひとはこんな風に思うんじゃないかな、とか、いまこういうことを言うのはよくないのかもしれない、とか、そういったことがわかるようになるのはいつごろからなのでしょうね。

 

そういう、気をつかう、気を回すということにおいては、日本人はかなり得意な部類に入ると思うのですが、それがかえって行き過ぎて、息苦しさに変わっていってしまう、ということも。

それでも、「やさしく」する、という気持ちが、だれかの「やさしく」したい気持ちに繋がって、めぐり巡っておおきなことになるかもしれない、という主人公の想いが伝わってきて、温かい気持ちになりました。

 

 

やさしくしたいひとにやさしくできていないとき、この絵本を思い出したいと思います。

 

 

www.nahdaannun.com

 

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