本棚のすき間

絵本や小説、図書館についてなど、本全般について書いています。

『どろぼうがないた』【感想】読み聞かせにおすすめ【絵本】

どろぼうがないた

どろぼうがないた

どろぼうがないた

  • 作者: 杉川としひろ,ふくだじゅんこ
  • 出版社/メーカー: 冨山房インターナショナル
  • 発売日: 2007/11/01
  • メディア: 大型本
  • この商品を含むブログを見る
 

どろぼうがないた

杉川としひろ:作

ふくだじゅんこ:絵

冨山房インターナショナル

 

 

あらすじ

あるところにどろぼうがいました。

どろぼうは町のお金持ちの家にしのびこむと、こっそりたからものをぬすみだし、町からすこしはなれたおかの上にある小屋にもちかえりました。

 

ひとりですんでいましたが、さみしくもかなしくもありませんでした。

それに、いちどだってないたことがありませんでした。

 

ある夜、どろぼうが古びた大きな家にしのびこもうとすると、ねていたねこのしっぽをふんづけてしまいました。

家主が起きだしてきて、あわてたどろぼうは、小さなはこをひとつだけもってにげだしました。

 

小屋にかえってさっそくはこを開けてみると、土のはいった小さなはちが入っているだけでした。

どろぼうはがっかりしましたが、次の日の朝見てみると、土のなかから小さなめがでていました。

 

つぎの日も、そのつぎの日も、のぞくたびに、めはのびていました。

昼間、日当たりのよいまどべにはちをおいたり、食事のときはコップの水をわけてやりました。

 

めはすこしずつ大きくなり、ある日小さなはっぱが開きました。

 

どろぼうはどんどん大きくなるめをそだてることがおもしろくなっていきました。

人のものをぬすむより、めをながめているほうがずっと楽しいと思えるくらいでした。

 

夜になると、いままでぬすんだものをこっそり返しにいくようになりました。

そして、小屋のうらにはたけをつくりましたが……。

 

 

感想

一度悪に染まってしまった人間も、こんな風にして、更生することができるのかもしれない。

そんな風に思わせてくれた作品です。

 

悪いことをするよりも楽しいことが見つかったどろぼうは、正しい生きがいを見つけることができます。

それまでは、他人のものをぬすんだりするだけでしたから、失うものもほとんどなく、だからこそ、泣いたこともありませんでした。

 

タイトルにもあるように、そんなどろぼうが泣くのはいったいどんな時だったのでしょう。

そして、どろぼうは泣いてしまいますが、果たしてそれはバッドエンドだったのでしょうか……。

 

私は、これは単純にバッドエンドだと思うことはできませんでした。

大切なものを手に入れ、そして、それを失うということを経験したどろぼうは、きっと失くしたもの以上に手に入れたものがあるのだと思います。

 

低~高学年の読み聞かせにおすすめの一冊でした。

 

どろぼうがないた

どろぼうがないた

  • 作者: 杉川としひろ,ふくだじゅんこ
  • 出版社/メーカー: 冨山房インターナショナル
  • 発売日: 2007/11/01
  • メディア: 大型本
  • この商品を含むブログを見る
 

 

www.nahdaannun.com

 

www.nahdaannun.com

 

www.nahdaannun.com