1年生を家まで送ることと、給食を食べきること。
その二つが図書館開館までの主な仕事といってもいいくらい、なかなかハードだった。
1年生は、日々分担が変わるので、初日に送った子たちからどんどんやんちゃ度が増していって、人数も4人とか5人になっていった。
女子は比較的大人しくて、その辺に咲いているお花をつんだりする程度だけど、男子はいつ走り出してしまうかと、ひやひやさせられっぱなし。
学校司書というのはこういうこともしなければいけないのか……と思いながら学校に戻ると、教頭先生が、
「本来なら司書の先生にこういうことをお願いしちゃいけないんだけど、人手がなくって申し訳ないね」
というようなことを言ってくれた。
学校というのはそういうところなんだな、という認識に変わった。
給食の方は相変わらず、山盛りのごはんとおかずをかきこむ日々。
そんな中、こちらの記事のような出来事が。
学校司書として働き始めて、最初の重大なできごと。
ざっくりいうと、司書は教員のように何かあった時に責任をとれるような(とるべき)立場ではないのだから、そういう業務はすべきじゃない、と年配の先生に言われてしまったという話。
その先生は、何かあったときのことを考えて、そうした助言をしてくださったのであろうということがありがたかった。
一方で、だけどお願いされている以上は断るのも……という板ばさみ状態。
ちょうどその頃、図書の時間がスタートしたので、授業やその準備をしていてぎりぎりになりました、という体で、だんだん給食室への付き添いはしないように。
担任の先生がどう思っていたかはわからないけど、まあ、教室での配膳はそれまでと変わらずにお手伝いしていたからいいだろう、と。
少しずつ、この子はもりもり食べる子でこっちの子はいつもごちそうさまぎりぎりの子だな、というようなことがわかってきた。
クラスの中の盛り上げ役や、いじられやすい子、先生にやけにきつく当たられている子など、それぞれの個性が見えてきて面白くなってくる。
そんなこんなで、いよいよ、図書の時間のはじまり。
オリエンテーションをどんな風に進めればいいのかは、正直、全然わかっていなかった。
ネットでほかの人の実践を読んだり、これだけは子どもたちに伝えなければいけないことをリストアップしたり、わかりやすいように印刷をしてみたり。
子どもたちの前で、先生たちがしているように何かを教える、というのは未知の世界。
どきどきしてばかりの日々。
続く。
ちなみにこちらは3年目のオリエンテーションの実践についての記事。
よろしければこちらも。