オリエンテーションが終わると、次の週からは通常の図書の時間に。
といっても、初めてなので通常の図書の時間がどういったものなのかもわからない。
とりあえず、流れやルーチンを決めておこう、ということで。
・まずは読みきかせをする。
・そして、その本に関連した本などの紹介もする。
・新しく入った本があれば、その中から、クラスに合った本を紹介する。
・図書館で始めた企画やイベントがあれば、そのお知らせをする。
その他については、臨機応変にやっていこうという感じで。
読み聞かせをする絵本は、時間のある時にせっせと蔵書を確認していた。
確認するといっても、絵本にものすごく詳しいというわけではないので(むしろ、司書の中では断然知識が少ない方だと思う)、これはどうだろう、という表紙の絵本を片っ端から読んでいた。
エクセルで簡単な表を作って、タイトルと作者名、備考欄にはどの学年に適しているのか、どんな季節に合っているのかを書くように。
本当に、知らない絵本ばかりだった。
正直、ぐりとぐらだって、名前は知っているけど、どういった話なのかは全く覚えていないくらい。
それまでも、絵本は好きだったけど、個人的な趣味だっただけなので、どちらかといえば大人向けの絵本を中心に読んでいた。
なので、自分が知っている絵本はそもそも図書館に蔵書されていないものの方が多かった。

- 作者: シェル・シルヴァスタイン,Shel Silverstein,村上春樹
- 出版社/メーカー: あすなろ書房
- 発売日: 2010/09/02
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この辺の絵本は自分も好きで、図書館にもあったけど、どう読みきかせをすればいいのかが難しい……。
この絵本にはこういう面白さがあって、ここんところを考えながら読むとめちゃくちゃ面白いんだよー、という思いがあっても、子どもたちにとっては退屈な時間になってしまうんじゃないだろうか、と悩んだり。
そういう懸念もあって、リストに記入していったのは、笑えるポイントがあるような絵本が多かった。
こういう作品たち。
ご存じの方なら伝わるのでは。
あまり長い絵本を読む自信もなかったので、文章の量も短めのものを。
読みきかせをしている間に、子どもが飽きてしまって、めちゃくちゃになってしまう、という状況になるのがこわかった。
そんなこんなで、オリエンテーションがない時間は、来週以降の読み聞かせの練習をこっそりと行っていた。
ときどき、保健室の先生なんかがひょっこりやって来て、練習の声を聞かれてしまったりも。
大人に聞かれると、なんだかすごく恥ずかしい。
ひとりごとと思われても困るので、持っていた絵本をさらに持ち上げて、読み聞かせの練習をしていましたアピールを。
読み聞かせは、正直憂うつだった。
つづく。