通常の図書の時間が始まった。
各クラスが週に一度図書館に授業としてやって来る。
各学年1クラスずつ+特別支援学級が2クラスの計8クラスなので、かなり少ない方ではある。
でも、初めての年は毎週読み聞かせをする絵本を考えたり、ブックトークの内容を考えたりするのはなかなか大変だった。
勤務校の町では、各小学校が同じ「読書ノート」というものを使用していた。
子どもたちに一人一冊ずつ配られる、読書の記録のためのノート。
読んだ日付と、本の題名、作者名、読んだページ数、○◎△の印、を記入する欄があって、本を借りるときには必ずこのノートに記入することになっていた。
これを最初にきいたときは、面倒くさくないのかな、と正直思ってしまった。
後々、ノートを見返せばどんな本を借りて、印で一応面白かったかどうかをふり返ることができる。
のだけれど、面白くなかった本のことは忘れてしまってもいいし、面白かった本は記録をつけていなくても覚えているものではないだろうか、と。
もっと言うと、勤務校では電算化がされており、児童の貸出記録はすべてデータとして残されているので、この学年のここからここまでの間に読んだ本といったデータはすぐに取り出すことができてしまう。
そうじゃなくって、子どもが自分で自分の借りた本を記録する、というその行為自体が大切、と言われてしまいそうだけど。
しかしながら、町全体の取り組みとしてやっていることだったので、最初のオリエンテーションでは、読書ノートにきちんと記入をして借りるようにしましょう、という話はしておいた。
それで、書かない子がでてきてしまうのは、仕方がないことかな、と。
そういう、サボりがちな子に対して、「ちゃんと書きなさい」「書かない人には貸出させません」みたいに言う学校司書もいるのかもしれない。
でも、自分としては、本を借りて読む、というところに嫌な思いを挟んでしまいたくなかったので、あまり口うるさくは言わないようにしていた。
自分が子どもの頃だったら、ぜったいサボってただろうな、と思ったし。
でも、真面目な子たち、というか言われたことをきちんとできる子たちは、せっせと読書ノートに記入していた。
そういう子は、たいてい、字がきれいだったりする。
つづく。

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