小学生(低学年・中学年)におすすめの読みもの
こんにちは。
今回は低学年と中学年におすすめの、いわゆるやさしい読みものの中でもおすすめの15作を紹介していきます。
絵本は読むのだけれど、読みものは全く、というお子さんの移行のきっかけや、同じシリーズばかり読んでいるお子さんに他の世界への案内として、ここで紹介する作品たちを手渡してみてください。
(その前に、大人のみなさんが一度読むことをおすすめします)
ちなみに高学年向けのおすすめ小説の記事はこちらです。
それでは、低学年・中学年向けおすすめの読みものを紹介していきます。
『なんでもただ会社』
ニコラ・ドイルシング
日本標準

- 作者: ニコラ・ドイルシング,三原紫野,Nicolas de Hirsching,末松氷海子
- 出版社/メーカー: 日本標準
- 発売日: 2008/04/01
- メディア: 単行本
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いたずらずきのティエリーは、パパとママが出かけているあいだに電話でいたずら。
つながった相手は、ほしいものをなんでもただでくれる会社だった!
ティエリーに起こった、信じられないようなドキドキ、ハラハラするふしぎな物語!
いたずら電話がもとで、とんでもないトラブルに巻き込まれてしまうティエリーといっしょに、ハラハラドキドキできる物語です。
子どもは、いたずらが大好きです。
いたずら電話をしたことのある子どもや、したいと思ったことのある子どももたくさんいるでしょう。
でも、そんないけないことをすると、どんなことが起きるのか……
一章ごとに、ちょうど続きが気になるところで終わっているので、続きものの読み聞かせとしてもおすすめです。
学校司書をしていた頃に、最も子どもたちが読み聞かせを楽しんでくれていると思ったのもこの本です。
飽きさせず、お話のすじもむずかしくないので非常におすすめです。
『ようこそ、なぞなぞ小学校へ』
北ふうこ 川端理絵
文研出版
今日は「なぞなぞ小学校」の入学式。
1年生になったてんちゃんが、学校の門をくぐったら、いろんなものがなぞなぞをだしてきて・・・
「前に進むと負けちゃうスポーツは、なあに?」 「洋服にたくさん付いている花はなあに?」 ・・・ほかにもなぞなぞがたくさん!
さあ、あなたには、とけるかな?
小学校に入学したてんちゃんという女の子が、入学式に出るまでに、さまざまなものたちになぞなぞを出されるお話です。
いたずらと同じくらい、子どもたちはなぞなぞも大好きです。
それぞれの章になぞなぞがあり、それらを解きながらお話は進んでいきます。
親子でいっしょに読んで、なんだろうね? と考えながら 読んでいくのも楽しいと思います。
入学したばかりの1年生が主人公ということもあり、1年生に特におすすめです。
入学祝いのプレゼントにも。
『なぞなぞのすきな女の子』
松岡享子
学研プラス
なぞなぞあそびの大好きな女の子とはらぺこのオオカミが、森でばったり出会いました。
うまそうな女の子だぞと舌なめずりしたとたん、女の子になぞなぞを出されて、オオカミは大弱り。
さあ、どんななぞなぞかな?
なぞなぞがいっぱい出てくる楽しい幼年童話。
先ほどの作品と同様に、こちらもなぞなぞを絡めた楽しいお話です。
こちらは、はらぺこのオオカミが登場し、ちょっぴりハラハラするようなところもありつつ、でも、一枚上手の女の子に笑ってしまうような面白さも。
なぞなぞ遊びもほどほどにね、と言いたくなってしまうくらい、なぞなぞの好きな女の子に子どもは共感するかもしれませんね。
『おとのさま』シリーズ
中川ひろたか 田中六大
佼成出版社
ランドセルを背負う子どもたちを見て、どうしても小学校に行きたくなったおとのさま。
校長先生にお願いをして、1日だけ授業に参加できることになりました。ランドセルや文房具も揃えて、はりきって登校するおとのさまでしたが、授業が始まると、またいつものいたずら心に火が着いてしまい……。
はたして、おとのさまは1年1組のみんなと仲良くなれるのでしょうか……?
ある日、おとのさまがお城の上から見つけた、不思議な乗り物。
「わしは、あれに乗りたい」。
初めて見る自転車に、おとのさまは興味津々です。
さっそく買って練習を始めましたが、最初は転んでばかり……。
ユーモアたっぷりの幼年童話です。
一度ハマったら抜け出せないシリーズなのでは……と思わずにはいられないほど、何度もこのシリーズを読んでいる子どもたちを見てきました。
実際に自分も読んでみて、その理由がよくわかりました。
めちゃくちゃ面白いです。
おとのさまはおとのさまなので、ふつうの人たちとは違った暮らしをしてきました。
なので、ふつうはすぐにわかるようなこともわかりません。
たとえば、自転車も、ペダルにお尻をつけて前を向いて乗る、なんてことも。
そんな、おとのさまのボケ倒しがたまらないんですね、子どもたちにとっても。
ファンになったら抜け出せないかも……そんな危険と言ってもいいくらい魅力的なシリーズです。
『チュウチュウ通りのゆかいななかまたち』シリーズ
エミリー・ロッダ
あすなろ書房

ゴインキョとチーズどろぼう―チュウチュウ通り1番地 (チュウチュウ通りのゆかいななかまたち)
- 作者: エミリーロッダ,たしろちさと,Emily Rodda,さくまゆみこ
- 出版社/メーカー: あすなろ書房
- 発売日: 2009/09/01
- メディア: 単行本
- クリック: 7回
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ハツカネズミのすむネコイラン町にはチュウチュウ通りというすてきな通りがあります。
その1番地にすむのは、お宝チーズをいっぱいもってるお金もちネズミのゴインキョ。
でも、ある夜…。
小学校低学年から楽しめるハンディな絵童話。

クツカタッポと三つのねがいごと―チュウチュウ通り2番地 (チュウチュウ通りのゆかいななかまたち)
- 作者: エミリーロッダ,たしろちさと,Emily Rodda,さくまゆみこ
- 出版社/メーカー: あすなろ書房
- 発売日: 2009/09/01
- メディア: 単行本
- クリック: 2回
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ハツカネズミのすむネコイラン町にはチュウチュウ通りというすてきな通りがあります。その2番地に住むのは、古道具屋のクツカタッポ。なぜ、そんな変わった名前なのかというと…。
手のひらサイズの小さめの本で、ページ数もそれほど多くはありません。
が、ストーリーに起伏があって、読みごたえはしっかりしたものがあります。
一巻にあたる『ゴインキョとチーズどろぼう』では、たんまりとチーズをためこんだゴインキョのところに、キンキュウ! と書かれた手紙が。
どろぼうに入られないように、ボディガードをやとうことをすすめるのですが……といった話です。
読み聞かせをする際には、二回か三回に分けると、続きが気になる! となって、より楽しめるかもしれません。
『魔女のシュークリーム』
岡田淳
BL出版
ダイスケは、シュークリームがだいすき。
ある日、魔女に『いのち』をにぎられた動物たちが、ダイスケのもとに、あらわれた。
そしていった。
「百倍の大きさのシュークリームを食べてもらいたい」
岡田淳のシュークリーム・ファンタジー。小学校低学年から。
高学年向けの記事でもたくさんおすすめをしました、岡田淳さんの作品です。
今作はシュークリームが大好きなダイスケが主人公。
子どもたちだけでなく、大人も、シュークリームが大好きなひとはたくさんいるかと思います。
このダイスケは、ふつうのシュークリームだけでは物足りず、この百倍ものシュークリームを食べたい! と口にすることから、ある冒険に巻き込まれていきます。
ダイスケは、魔女たちに命をにぎられてしまった動物たちを助けることができるのでしょうか。
『願いのかなうまがり角』
岡田淳
田中六大
偕成社
ぼくのおじいちゃんはすごい。
かみなりのむすめさんとけっこんして、世界中からチョコレートもらって、いまはぼくのうちのそばのアパートにいる。
おじいちゃんがぼくだけにおしえてくれたひみつのはなし。
こちらも岡田淳さんの作品です。
現在3冊が出版されているシリーズです。
主人公のおじいちゃんが、さまざまな体験談(?)を話してくれる短編集です。
このお話がどれもぶっとんでいて、本当に起こったこととはもちろん思えないんですが、それでも、引き込まれていってしまう面白さなんです。
テンポのいい関西弁でくり広げられるぼくとおじいちゃんのかみ合っているんだかいないんだかのやりとりも爆笑ものです。
笑えるお話、を読みたい子どもに特におすすめのシリーズです。
『日曜日』シリーズ
村上しいこ
講談社
子どもたちのがっしょうをきいていて、自分たちも歌ってみたくなった、がっきたち。
でも、いったいなにを歌う?
だれが、ばんそうのピアノをひく?
だいじょうぶ、みんなでいいことを考えましたよ。
小学初級から。
ここは、せんねん町の、まんねん小学校。
どこにでもある小学校だと思うでしょ。
でも、ちょっとちがうんですよね。
とくに、日曜日は……。
今回は図書室のなかまたちのお話。
「本の中に、遠足に行きたいな」という英語じてんの提案で、国語じてんも、ももたろうも、のっぺらちゃんとすなかけババアも、みんな『たのしいことわざの国』という本の中へ、入っていくことになりました。
ところが……?
休日の学校で、もしもこんなことが起こっていたら……? シリーズです。
平日とはちがった顔を見せる、音楽室や図書室。
子どもたちは学校にはいないので、見ることができません。
しかし、この本を読むと、その答えが……。
えーそんなことが起こっていたの!? とおどろいたり、そんなわけないよ、でも次に音楽室に入ったらベートーベンの肖像画をじっと見てしまったりするかもしれません。
じゃあ、あっちの教室ではどんなことが? と想像力を働かせるきっかけにも。
楽器やじてんなど、ふだんなにげなく目にしているものを見る目が変わるかもしれない一冊です。
『ぼくはめいたんてい』シリーズ
マージョリー・ワインマンシャーマット
大日本図書

きえた犬のえ―ぼくはめいたんてい (ぼくはめいたんてい 新装版)
- 作者: マージョリー・ワインマンシャーマット,マークシーモント,Marjorie Weinman Sharmat,Marc Simont,光吉夏弥
- 出版社/メーカー: 大日本図書
- 発売日: 2014/04/01
- メディア: 単行本
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なかよしのアニーがきいろでかいた犬のファングのえがなくなった!
えを見たのはファングとロザモンドと赤のすきなおとうとのハリー。
さて、きいろい犬のえはどこへ?
9才で、探偵の(!)ネートが大活躍するシリーズものです。
1巻目では、仲良しの女の子がお気に入りの絵をなくしてしまいます。
ネートは女の子の話をきき、部屋の中もくまなく探します。
そして、周囲のひとたちや動物たちについても丁寧に調べていきます。
読み手と近い年の子どもが主人公でありながら、その探偵ぶりは大人顔負けだったりするので、なかにはこんな風になりたい! と思う子もいるのではないでしょうか。
文章はとてもやさしいので、絵本から読みものへの移行にもぴったりです。
『ふたりはともだち』シリーズ(アーノルド・ローベルの本)
アーノルド・ローベル
文化出版局

- 作者: アーノルド・ローベル,三木卓
- 出版社/メーカー: 文化出版局
- 発売日: 1972/11/10
- メディア: ハードカバー
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仲よしのがまくんとかえるくんを主人公にしたユーモラスな友情物語を5編収録。
読みきかせにもふさわしいローベルの傑作です。
小学校の教科書に採用されています。

- 作者: アーノルド・ローベル,三木卓
- 出版社/メーカー: 文化出版局
- 発売日: 1977/05/15
- メディア: ハードカバー
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がまくんとかえるくんのユーモラスな冒険物語が5編。
「そりすべり」「アイスクリーム」「クリスマス・イブ」など春夏秋冬、一年間のふたりの生活が盛りこまれています。
みなさんご存じがまくんとかえるくんのシリーズです。
教科書に載っていた『おてがみ』という話を覚えている方もいらっしゃるのではないでしょうか。
このシリーズだけでなく、アーノルド・ローベルは他にも魅力的な作品をたくさん書いています。
個人的にはこの『ぼくのおじさん』なんかもおすすめです。
温かくもあり、切なくもあるお話で、がまくんとかえるくんシリーズを読んだらぜひこちらも、という一冊。
『大どろぼうホッツェンプロッツ』シリーズ
オトフリート・プロイスラー
偕成社
おばあさんの大切なコーヒーひきが、大どろぼうホッツェンプロッツに盗まれてしまいました。
大魔法使いツワッケルマンや妖精も登場して、少年カスパールとゼッペルの大活躍がはじまります。
今回おすすめする作品の中では、一番読みごたえのあるシリーズかもしれません。
低学年の長いお話を読める子、中学年の子からおすすめしたい作品です。
長いですが、長期的な読み聞かせであれば、低学年でも楽しめます。
物語は小さな町と森が舞台です。
ある日おおどろぼうのホッツェンプロッツがおばあさんの大切なコーヒーひきを盗みます。
それを知った孫のカスパールと友だちのゼッペルは、ホッツェンプロッツを追うことにします。
帽子をとりかえて変装をしたりもしますが、二人は、罠に気づいたホッツェンプロッツにつかまってしまいます。
そして、カスパールは魔法使いに売り飛ばされてしまい……
二人は、おばあさんのコーヒーひきを取り返すことができるのでしょうか。
『ルルとララ』シリーズ
あんびるやすこ
岩崎書店
しあわせ色のマシュマロはいかが?
風の精のおばあさんはあさってから「雲の美術館」を開くことになりました。でも、「虹のたもとのピンクハート雲」だけがみつかりません。ルルとララは協力することに。ひとり読みを楽しむ年齢層が、簡単に作れるレシピを入れながらも、全体は物語が中心。
魔女商会シリーズで人気のあるあんびるやすこさんが、低学年向きに書きました。イラストも毎頁に入り、約半分がカラー頁です。お話だけを楽しむ、絵を楽しむなど、楽しみ方はもりだくさんです。心が温かくなる優しいお話です。
特に女子に大人気のシリーズですね。
子どもの頃にこのシリーズを読んで、おかしを作ったことがある、という女性も少なくないのではないでしょうか。
小学生ながら、ちいさなおかしやさんの店長をしているルルとララのふたり。
森のどうぶつたちからは、さまざまなおかしの注文が入ります。
開店したときには、上手に作れるのはクッキーだけでしたが、ふたりは知恵をしぼって工夫しながら、また、おとなりのパンやさんのシュガーおばさんの力をかりながら、その要望に応えていきます。
物語の中で、登場するおかしのレシピが書かれているので、読者もルルとララのようにおかしを作ることができます。
女子だけでなく、もちろん、男子もこのシリーズを読んでもいいと思います。
料理好き、おかし好き、甘いもの好きに特におすすめのシリーズです。
『おばけずかん』シリーズ
斉藤洋
講談社
さて、家に帰っても、安心してはいけません。おばけは家の中にもいっぱいいるのです! 読者が日常を過ごす家の中を舞台に、『ぬらりひょん』『ろくろくび』といった「定番」のおばけや、オリジナルのおばけ『ベランダばああ』も登場。部屋の中で読みたい、怖いけどおもしろい一冊です。
それぞれのおばけが、どんなふうに怖いのか。そうならないためには、どうしたらだいじょうぶなのかを、ユーモラスな短いお話仕立てで紹介しています。
登場するおばけはちょっと怖いけど、ちゃんと対応してあげると、意外になさけなくて、かわいいところもあったりします。
怖くて、笑えて、最後はホッとできる。「こわいけど、おもしろい」新しいおばけの童話シリーズです。本書は「動物」のおばけをテーマに、「ばけねこ」や「りゅうぐうがめ」など、オリジナルおばけのおはなし7話。「こわいけど、おもしろい!」一冊です。
おばけやようかいが好きな子どもたち。
この本は、タイトルにずかんが入っているように、さまざまなおばけたちをお話仕立てで紹介する物語です。
こわがりな子どもにとっても、おばけ対策マニュアル的に「こういうときはこうするといいよ」といったことも書かれているので安心です。
こわい絵本などで慣れてしまった子どもたちにとっては、こわいというより楽しい、面白いお話という感じかもしれません。
最初の方は実在(?)のおばけを登場させていましたが、巻が進むにつれて、作者の斉藤洋さんが考案したおばけが主流になっていったそうです。
その、キャラクターのおもしろさ、かわいさも人気を後押ししている気がします。
ということで、おばけやようかい好きの子どもの、読みものデビューはこのシリーズがおすすめです。
『キャベたまたんてい』シリーズ
三田村信行 宮本えつよし
金の星社

キャベたまたんてい 大ピンチ! ミクロのぼうけん (キャベたまたんていシリーズ)
- 作者: 三田村信行,宮本えつよし
- 出版社/メーカー: 金の星社
- 発売日: 2018/06/13
- メディア: 単行本
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めいろ・さがしえあそびいっぱい!はじめてであうどきどきミステリー。
カボチャはかせが発明した身体が小さくなり、生き物の言葉もわかってしまう薬のんでキャベたまたちは冒険に…。

キャベたまたんてい ほねほねきょうりゅうのなぞ (キャベたまたんていシリーズ)
- 作者: 三田村信行,宮本えつよし
- 出版社/メーカー: 金の星社
- 発売日: 2010/12/01
- メディア: 単行本
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ここはぶきみな“ほねほねうらないのやかた”。
きょうりゅうのほねをつかったうらないでひょうばんになっている。
どうやってきょうりゅうのほねをあつめているのかって?
それはよんでからのおたのしみ…。小学校1・2年生むき。
このシリーズも有名ですね、
きゃべつ頭のキャベたまたんていが、さまざまな事件やなぞを解決していきます。
めいろやさがしえも付いていたりして、遊びながらお話も読める、長いお話はすぐに飽きてしまうという子にもおすすめできるシリーズです。
余談ですが、三田村信行さんといえば、
この『おとうさんがいっぱい』が真っ先に思い浮かびます。
こちらは低学年向けではありませんが、キャベたま探偵を読んだ子どもにいつか読んでみてほしい作品でもあります。
ぜんぜん違うじゃん! という声が聞こえてきそうです。
『エルマー』シリーズ
ルース・スタイルス・ガネット ルース・クリスマン・ガネット
福音館書店

- 作者: ルース・スタイルス・ガネット,ルース・クリスマン・ガネット,わたなべしげお,子どもの本研究会
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1964/08/15
- メディア: ハードカバー
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「エルマーのぼうけん」の続編。
ぶじ動物島を脱出したエルマーとりゅうが、「知りたがり病」という病気をめぐって大活躍。
一度読みはじめたらやめられない抜群のおもしろさです。

- 作者: ルース・スタイルス・ガネット,ルース・クリスマン・ガネット,わたなべしげお,子どもの本研究会
- 出版社/メーカー: 福音館書店
- 発売日: 1963/07/15
- メディア: ハードカバー
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年取ったのらねこからどうぶつ島に囚われているりゅうの子どもの話を聞いたエルマーは、りゅうの子どもを助ける冒険の旅に出発します。
どうぶつ島ではライオン、トラ、サイなど恐ろしい動物たちが待ちうけていました。
エルマーは、知恵と勇気で出発前にリュックにつめた輪ゴムやチューインガム、歯ブラシをつかって、次々と動物たちをやりこめていきます。
エルマーはりゅうの子どもを助け出すことができるのでしょうか?
知らないという方はほとんどいないでしょうから、今さらおすすめするのも気が引けますが、入れないわけにもいかないので。
自分も子どもの頃に何度も読んだ覚えがあります。
どこがどう気に入っていたのかはわかりませんが、とにかく、何度読んでも面白かったということは覚えています。
最近では、幼稚園や保育園などで、プレゼントされることもあるようですね。
ちなみに、作者のルース・スタイルス・ガネットは幼いころからお話を作るのが好きで、『エルマーのぼうけん』を書き始めたのは22歳の頃だそうです。
そして、絵を描いているのは、父親の再婚相手である義理の母です。
まとめ
小学校低学年や中学年になってくると、そろそろ、絵本じゃなく読みものも読んでほしいな、と思うことがあると思います。
そんなときに、読書力のレベルに合わないものをすすめて、長いお話がいやになってしまう、というのはかなりの悲劇です。
あまり焦って、大人の都合や目線で「こうなってほしい」という姿を押し付けるのではなく、その子に合った本をその子の手元に届けることが大切かと思います。
やさしい読みものでなにをすすめたらいいかわからない! という方に、この記事を参考にしていただけると幸いです。
それではまた。
高学年向けのおすすめの小説はこちらの記事で紹介しています。
他にも、学校司書や学校図書館についての記事を書いていますので、よろしければこちらも。