今気になっている本。
児童文学を中心に、今気になっている本をまとめました。
どれも読みたいなと思いつつ、全部買うことはできないので図書館で借りて読もうかなと思っているうちに忘れてしまうことがよくあるので、備忘録代わりにも。
あらすじはamazonの紹介文から引用しています。
『十四歳日和』
水野瑠見
講談社
いけてるグループに入れた葉子だが、本当の自分の居場所はここではないって気づいている。
でも、現実は甘くなくて(『ボーダレスガール』)。たけるは、水泳クラブで小さなころからずっと芙美といっしょだった。
でも芙美に好きな人ができてから、調子がおかしい!?(『夏色プール』)。
軽い気持ちで応募したオーディションの一次審査に通った律。
その日から、世界が変わっていくのだけれど…(『十四歳エスケープ』)。
大地は、勉強を頑張っているし、人当たりだって悪くない。
でもどれだけ努力しても成績は2位。謎の1位の正体は?(『星光る』)。
講談社児童文学新人賞受賞作!
講談社児童文学新人賞の受賞作。
どことなく、くせのない感じといいますか、日常を描いている作品のようで、そういう児童文学が好きなので気になります。
『あの子の秘密』
村上雅郁
フレーベル館
第2回フレーベル館ものがたり新人賞大賞受賞作。
編みこみビーズの転校生・明來(あくる)が、友だちになろうと近づいた小夜子にはだれにもみえない秘密の友だち「黒猫」がいた。
そして、 明來にもだれにも言えない秘密があって……。
明來と小夜子、黒猫のはてしない心の旅がはじまる。
こちらはフレーベル館ものがたり新人賞大賞の受賞作です。
ツイッターで絶賛されていた方がいて、気になっています。
『しずかな魔女』
市川朔久子
岩崎書店
本の森で出合った、宝物のような物語
中一の草子は、学校に行けなくなってしまい、
今は図書館に通う日々を送っている。
ある日ふとしたことをきっかけに、初めてレファレンスを希望する。
やがて司書の深津さんから渡されたのは
「しずかな魔女」というタイトルの白い紙の束。
ふたりの少女の、まぶしい、ひと夏の物語だった。
物語を読み終えた草子の胸に、新しい何かが芽生える。
それは小さな希望であり、明日を生きる力だった。
市川朔久子さんはデビュー作の『よるの美容院』と
『よりみち3人修学旅行』
を読んでから、この人の作品は追っていきたいと思っている作家さんです。
『ゆかいな床井くん』
戸森しるこ
講談社
六年二組の四月から卒業までのかけがえのない一年間。
主人公は三ケ田磨(みけた・こよみ)というまじめな女の子。となりの席の床井(とこい)くんは、ユーモアがあって、考えかたのセンスがよくて、ちょっと変わっている、クラスの人気者。
みんなの本当の気持ちを気付かせてくれる。
「しゃべるのを我慢できない遠矢(とおや)くん」「ゴキブリをかっていると噂になっている後田(うしろだ)さん」
「教室で一言も話さない鈴木さん」
……いつもの学校生活の中で、床井くんがこんなクラスメイトたちを少しずつ変えていく。
大人になってもきっと覚えている、特別な時間が流れている物語。
戸森しるこさんはデビュー作『ぼくたちのリアル』
を出版されてから追っている作家さんです。(まだ全部読めていませんが……)
こちらもツイッターで絶賛されている方がいました。
『てのひらに未来』
工藤純子
くもん出版
中学2年生の琴葉は、そりのあわない頑固職人である父親や、居候の気になる年上男子・天馬に悩まされながらも、充実した学生生活を送っていた。
琴葉の実家は、父の経営する町工場だったが、ある時期を境に、注文の量が減りはじめ、経営が危うくなってくる。
注文が減りはじめた理由は、「琴葉の父が、大口の注文を断ったからだ」ということを知った琴葉は、父に理由を尋ねるが、頑として教えてはくれない。
実家の危機に立ち向かうなかで、天馬の見せる優しさにふれた琴葉は、次第に彼のことを意識するようになる。やがて、彼の口から「中国人である母と、祖母の折り合いが悪く、家族がバラバラになってしまった」という事実を聞かされる。
以来、ますます天馬のことが頭から離れなくなった琴葉。
そんななか、これまで姿を見せなかった天馬の父親が工場を訪ねてくる、という知らせが入ってきて……
工藤純子さんは『となりの火星人』
を読んで好きになりました。
最近購入した『あした、また学校で』
も凄くよかったです。
他のどの児童文学にもない切り口で、いまを生きる子どもたちの奮闘ぶりが描かれており、大人も考えさせられることの多い一冊でした。
既刊でまだ読めていないものもたくさんあるのですが、新刊は特に気になります。
『シャドウ・チルドレン』
マーガレット・P.ハディックス
小学館
法律で禁じられた3番目の子・ルークは、家族のもとを離れ、シャドウ・チルドレンであることを隠し、リー・グラントという別人になりすまして生きていく決意をした。
あこがれの学校生活でルークを待ち受けていたのは、いじめ、孤独、裏切り…シャドウ・チルドレンであることを隠す仲間たちとの出会い、そして、そんなシャドウ・チルドレンを追い詰めるスパイとの戦いだった。
いったい誰が味方で、誰が敵なのか。
ルークもあなたも、絶対に、だまされてはいけない。
高学年以上。
シリーズの2冊目です。
こちらの1巻がとても面白かったので、2巻が出たら読みたいなと思いつつ、学校司書でなくなり読めずにいた作品です。
全部邦訳されてから一気に読むのもありかなと思っています。
『某』
川上弘美
幻冬舎
ある日突然この世に現れた某(ぼう)。
人間そっくりの形をしており、男女どちらにでも擬態できる。
お金もなく身分証明もないため、生きていくすべがなく途方にくれるが、病院に入院し治療の一環として人間になりすまし生活することを決める。
絵を描くのが好きな高校一年生の女の子、性欲旺盛な男子高校生、生真面目な教職員と次々と姿を変えていき、「人間」として生きることに少し自信がついた某は、病院を脱走、自立して生きることにする。
大切な人を喪い、愛を知り、そして出会った仲間たち――。
ヘンテコな生き物「某」を通して見えてくるのは、滑稽な人間たちの哀しみと愛おしさ。
人生に幸せを運ぶ破格の長編小説。
川上弘美さんは大学時代から好きです。
『ニシノユキヒコの恋と冒険』や
『センセイの鞄』
などが特に好きです。
以前、王様のブランチで特集されていました。
非常に面白そうなふしぎな話でした。
いつか読みたい一冊です。
『丸の内魔法少女ミラクリーナ』
村田沙耶香
KADOKAWA
36歳のOL・茅ヶ崎リナは、オフィスで降りかかってくる無理難題も、何のその。
魔法のコンパクトで「魔法少女ミラクリーナ」に“変身”し、日々を乗り切っている。
だがひょんなことから、親友の恋人であるモラハラ男と魔法少女ごっこをするはめになり…ポップな出だしが一転、強烈な皮肉とパンチの効いた結末を迎える表題作ほか、初恋を忘れられない大学生が、初恋の相手を期間限定で監禁する「秘密の花園」など、さまざまな“世界”との向き合い方を描く、衝撃の4篇。
最近出たばかりの、村田沙耶香さんの新刊です。
昔、『ギンイロノウタ』
という作品を最初に読んでしまい、もの凄いインパクトを残したまましばらく離れていたのですが、コンビニ人間を読んでから印象が変わりました。
『授乳』や
『殺人出産』
も読みましたが、今では好きな作家のひとりです。
また、凝り固まった常識を壊してくれそうで楽しみです。