本棚のすき間

絵本や小説、学校図書館のあれこれ

高校の司書になって三ヶ月目の反省と分析

高校の司書になって、3か月が経った。

そんな感じがしないのはコロナのせいなのだろうか。

 

ここまでの3か月間の統計をとって、昨年度の同月の貸出数との比較をしてみた。

小学校の図書館に勤務していた時も、貸出数とかっていうのは目安にしかならないと思っていた。

だって、読まずに返す子だっているし、とにかくたくさん借りようとする子もいる。

 

ただ、そういう子もいる、ということを前提にして、その数字は図書館の利用具合を少なからず表している面もあると思うので、一応という感じで。

 

四月は、今年度のほうが若干多かった。

たぶん、オリエンテーションの際に練習がてら借りてもらった分がほとんど。

で、それは昨年度も同じのはず。

まだ、図書館運営としてもほとんどなにもできていなかったようなものなので、あまり気にするところではないのかな。

 

五月は昨年度の十分の一くらい。

これは、完全にコロナのせい。

休校によって、ほとんど生徒の登校がなかったし、あったとしても分散登校で図書館に行くような時間のない数日だけだった。

 

しかたがないことなのだけれど、なんだか悔しい。

普通に学校生活が営めていればどんな風だったのか、もうそれを知るすべはないのだけれど、失われたものほど想像してしまう。

 

六月は昨年度の四倍くらい。

六月になってからは通常登校が始まっていたので、これが、今年度の図書館利用の現状を示してくれている、と嬉しい。

 

統計を見ると、漫画の貸出も多いは多いんだけど、でも、文学のジャンルもしっかり借りられている。

主に文庫本。

これは数人の常連の子たちが、続きもののライトノベルを頻繁に借りにきているからだと思われる。

そういう子たちに、次にハマれるようなシリーズを紹介していければ、継続して利用してもらえるはず。

 

大きいのは、お昼休みの利用。

主任の先生も、今年は一年生がたくさん利用してくれてますね、と言っていたけれど、本当にその通りでありがたいことこの上ない。

なかには、家から持ってきたカバー付きのラノベを読んでいる子たちもいて、そういう、貸出数に関係しないパターンもある。

でも、こないだその子たちに新しく入ったラノベを紹介したところ、いっしょにいた家から本を持ってきていなかった子が借りてくれた。

面白かったら、きっとその子がほかの子に宣伝してくれるはず。

 

でも、なんで一年生たちが積極的に図書館を利用してくれているんだろう。

心当たりがあるとすれば、最初のオリエンテーション。

といっても、高校でのオリエンテーションは初めてで、勝手がわからないのでとりあえず図書館利用の仕方を説明して、それから実際に館内をじっくり見て本を借りてもらったくらいなのだけれども。

 

ああいうのって、これはだめあれもだめこういうひとは出ていってもらいます! みたいな感じで、禁止事項をやたら言われる時間っていうイメージがある。

もちろん、ルールの周知として、言っておかなければいけないことはしっかり言っておかなくちゃいけないんだけど、あまりくどくどとそれをやると、なんかめんどくせ、っていう印象がついてしまったりもする。

今回、自分があまりわかっていなかったからというのもあって、厳しい感じでいろいろ言わなかったのがもしかしたらよかったのかもしれない。

 

むしろ、本を読みに来るでもいいし暇つぶしに来るでもいいし話し相手を求めて来るでもいいし、ってそんなフランクな感じで喋ったことが功を奏したのか。

 

オリエンテーションって、ほかの学校司書がどういう風にやっているか見る機会が全くと言っていいほどないので、よくわからない。

比べることもできないし、きっと、それぞれに合ったやり方というのがあるんだろうし。

 

来年も、フランクな感じでいこうかなと思った。

 

それで、あとはやっぱり常連の子たちの存在が大きい。

授業の合間の休み時間に来てくれる子もいて、どんだけ図書館好きなんだって泣きながらツッコみたいくらい嬉しい。

 

最近では一年生以外にも一定数常連の子たちが定期的に顔を見せてくれるようになってきた。

リクエストもばんばん入る。

あまり長いシリーズとかでなければ、できる限り入れるようにしてる。

 

新しく入れても、誰にも手に取ってもらえずにそのまま棚差し行きという本がたくさんあるなかで、入れたら必ず読んでくれる、というのは大きい。

リクエストがあった、ということは、その子だけじゃなく、その子に近い子、友だちかもしれないし、そうじゃなくても同じような感性をもった同年代の子がいる可能性は高いので、やっぱりリクエストはなるべく受けるようにしていきたい。

 

四月の頃はラノベがわからん! とひいひい言っていたけれど、蔵書しているものはリストを作ったり生徒に話を聞いたりしてだいたい把握できてきた。

生徒たちがどういったものを求めているのか、ということもなんとなく。

 

先日、近隣校の図書館にお邪魔する機会があった。

わりと年配の、先輩司書がいらっしゃるところ。

そこは、偏差値のレベル的にも人数の規模的にもうちと同じくらいのところで、でも図書館はうちよりもずっと広くて嫉妬した。

新しく入った本のコーナーを見させてもらうと、ほとんどラノベが置いてなかった。

ほとんど、というか、まったくというか。

 

で、話を聞くと、生徒たちに全然図書館を使ってもらえていないから、もう先生や授業のものメインで入れるようにしている、とのことで。

 

それは、それでいいのだろうか……。

まあ、一年目の新人が口を出すところでもないのでなにも言わなかったけど。

 

そこだけじゃなく、ほかの学校も、図書館はあまり使われていないという嘆きが司書会の時に聞こえてきた。

使われていない、という現状をふまえて、どういった取り組みをしているのか気になった。

それは今後の司書会なんかで教えてもらえるんだろう。

 

勤務校も、ほとんど生徒たちは来ないと最初に言われていたし、四月なんかは実際にあまり活発に利用されているとは言い難い状況だった。

どうしたもんかな、と。

魅力的な本を入れても、生徒が図書館に来なければなんにもならない。

ということで、まずは、生徒がすこしでも図書館に足を向けるように、向けたくなるようになにかしようと思った。

 

それで、やったのが、ツイッターにあげた部活動別のおすすめリスト。

全部の部活に、六冊ずつおすすめの小説、ノンフィクション、技術書、思考法、実用書なんかを紹介したものを、廊下の掲示板にはりだした。

 

いろいろな先生が、あれいいねと言ってくださってうれしかった。

肝心の生徒たちの反応は、まだ、そんなにたくさんはない。

ちょっと見せ方が下手だったのではないかと反省するところがたくさんあるので、それはまた次の何かに活かしたい。

 

ほかにも、掲示物はたくさん作っている。

「時計の針が右回りなのはなぜでしょう?」答えはこの本に載っています!

みたいな、クイズ形式で、わからないだろうという問題をふっかけてもやもやさせて図書館に誘導するといういやらしいものも。

まあ、気になったらスマホで調べてしまうんだろうけどね……。

 

そんな感じで、いろいろと作った掲示物たちの効果があったのかどうかはよくわからないけど、六月の貸出数を見る限りでは、比較的利用はされている方なんじゃないかなというところ。

 

でも、もっとできることがあるんじゃないか? って、常に何かに追われるように思ったりもしてる。

何が正解なのかわからないし、そもそも正解なんてものがあるのかもわからない仕事だけど、まずは生徒たちが図書館に来て、楽しそうな、嬉しそうな顔をしてくれることを第一に、次の三か月も頑張っていきたい。

 

司書をやっていて感じる日々のあれこれ、もうすこしブログに書いていきたいと思ってるんだけどな……。

 

長々とお読みいただきありがとうございました!

 

最近読んだラノベで面白かったものを置いておきます。

よければぜひ。

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