本棚のすき間

絵本や小説、学校図書館のあれこれ

本屋らしさと図書館らしさ

着任してもう一ヶ月が経つ。

勤務校の図書館は、凄くにぎわっているとは言えないけど、お昼休みなんかはじわじわと来館者数が増えてきているような気がする。

 

授業支援なんかをしていると、よく、先生から「図書館がなんだか本屋みたいですね」と言われる。

昔、書店に勤めていたので、と返すと、なるほどねえという顔になる。

 

そういう言い方があるっていうことは、図書館らしいディスプレイと本屋らしいディスプレイの仕方があるということで。

なにがどう違うんだろう。

 

図書館もいわゆる面出し(表紙が見えるように置くこと)をしているスペースが必ずどこかしらにある。

季節の本だとか、〇〇の本特集! みたいなの。

たいてい、カウンターのそばにある。

それから、入口なんかにも。

 

だから、表紙を見せる置き方をしているからといって、それが図書館らしくないっていうわけではないと思うんだけど。

基本的に、公共図書館に行くひとよりも行かないひとの方が多いわけで、そもそも図書館のディスプレイを意識して見ているひとがあまりいないのかも。

 

頭の中にあるイメージは棚がずらっと並んでいて、その中から目当ての本を探す。

だから、背表紙ばかりの絵。

 

図書館には行かないけど、本屋には行く、っていうひとはけっこう多そう。

最近の書店は、本だけじゃなくて、文具も雑貨も、食べものも置いてる。

本だけの儲けじゃ厳しいっていうのはわかるけど、本の売り場を縮小してそういう別物が充実していくのはなんともいえないさみしさがあったりするのは自分だけだろうか。

 

もちろん、そういうのを目当てに本屋に来たひとが、ついでに本を見て購入していくっていうことも少なくなさそうだけど。

 

そんな感じで、本屋のイメージの方が多くのひとにとっては身近だったりするんじゃないのかな。

平積みがどーん、で、派手な看板にキャラクターパネル、販促用のDVD。

漫画売り場なんかだと、ほんと凄くにぎやか。

 

面出しの多さっていうと、やっぱり図書館の比じゃない。

書店で働いていたときにも実感したけど、表紙が持っている力ってもの凄く大きい。

装丁とか、デザインとかの力っていうのでもある。

 

書店では、それは売るためでもあるし、もしかしたら、たくさん送られてきて否応なく積まなくてはいけなくなったということでもあるのかも。

売りたいものは表紙を見せる。

べつに、表紙を見せなくたって売れるものもある。

いわゆる目的買いっていうので、そもそもその本を買いに来て、棚にある(であろう)その本は、棚差しでもいい。

 

そう考えると、学校図書館においても、そういう本とそうじゃない本ってけっこう分かれてるなあ、と。

 

ラノベなんかの、たとえばメジャーなタイトルとかは、表紙を見せなくっても、それを借りたい生徒はその棚に向かう(その本が図書館にあるっていうことを知ってるっていう前提だけども)。

そうじゃなくって、まだ見たこともない本だとしたら、それに向かってくるということもないわけだから、表紙をしっかり見せるということが大切なわけで。

 

とはいえ、人気作は人気作でやっぱり面出ししてアピールしたいような気もする。

難しいなあ。

 

でもなんか、図書館での本のアピールの仕方について、考えるきっかけになった。

「本屋みたい」という言葉に、そんなヒントが隠されていたとは。

 

 

関係ないけど、勤務校でとても人気のラノベ。

早くアニメ化しないかなとそわそわしてる。

高校の図書館にもおすすめ。

 

 

www.nahdaannun.com

 

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